「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

2020-01-01から1年間の記事一覧

第97回「心に咲く花会」「重荷を 花やかな風呂敷に 包んで」〜「温かな 学びの時」 〜

第97回「心に咲く花会」 「重荷を 花やかな風呂敷に 包んで」〜「温かな 学びの時」 〜 コロナショックで中止されていた「東久留米がん哲学外来・カフェ」が、4ヶ月ぶりに 再開された。 今回は、広々とした市の施設を借用し、感染症対策のルールに従い開催…

第96回「心に咲く花会」 「勇敢なる独創力」〜 「時代の要求の刺激」〜

第96回「心に咲く花会」 「勇敢なる独創力」〜 「時代の要求の刺激」〜 新渡戸稲造記念センターに赴いた(添付)。 今週は、定例の 新渡戸稲造 著『武士道』(矢内原忠雄訳)の読書会も開催される。 今回は、第2章「武士道の淵源」である。担当は、新渡戸記…

第95回「心に咲く花会」『爆笑症候群』&『爆睡症候群』&『気がかり症候群』 〜 現代的意義〜

第95回「心に咲く花会」 『爆笑症候群』&『爆睡症候群』&『気がかり症候群』 〜 現代的意義〜 6月5日は、wifeが 小学校の校長を務めるCAJの高校生の 卒業式であった。 筆者も、ライブで、拝見した。 まさに、『「いつの日か、この日を振り返る時「コロナが…

第94回「心に咲く花会」真摯な働き 〜 教育者の使命感 〜

第94回「心に咲く花会」 真摯な働き 〜 教育者の使命感 〜 「映画『がんと生きる言葉の処方箋』の「言葉の処方箋 YouTube インタビュ―」の最新版が送られて来た。 今回の出演者は、『東村山がん哲学外来・カフェ』代表:大弥佳寿子 氏 と 『神戸薬科大学 が…

第93回「心に咲く花会」他者の苦しみに 寄り添える 〜 だれにでも いつでも 〜

第93回「心に咲く花会」 他者の苦しみに 寄り添える 〜 だれにでも いつでも 〜 「映画『がんと生きる言葉の処方箋』万座温泉日進舘がん哲学外来カフェin万座」 代表 市村雅昭氏の「言葉の処方箋 YouTube インタビュー」https://youtu.be/g_G4YU-WO6wが送ら…

第92回「心に咲く花会」『人生から期待される生き方』 〜 『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在』 〜

第92回「心に咲く花会」 『人生から期待される生き方』 〜 『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在』 〜 コロナショックの日々である。 そんな中、野澤和之 映画監督から、『映画「がんと生きる言葉の処方箋」ゼネラルプロデューサー田寺さんからの 言葉…

第91回「心に咲く花会」「表面的なhappy」vs「内から湧き出るjoy」 〜 「大切な存在」(to be) と言ってくれる者の「声」 〜

第91回「心に咲く花会」 「表面的なhappy」vs「内から湧き出るjoy」 〜 「大切な存在」(to be) と言ってくれる者の「声」 〜 コロナショックの自粛の日々である。 穂高で、今は亡き 日野原重明先生(1911-2017) (聖路加国際病院理事長・同名誉院長、聖路加…

第90回「心に咲く花会」全体的な「いたわり」の理解 〜 「個人感情で 排斥をする 自称リーダー ヘの警鐘」 〜

第90回「心に咲く花会」 全体的な「いたわり」の理解 〜 「個人感情で 排斥をする 自称リーダー ヘの警鐘」 〜 「天空デーサービス万座」ニュースレターが、創刊される運びとなった(添付)。 大いに感動した。市村雅昭 議長、齋藤智恵美 施設長・編集長、森…

第89回「心に咲く花会」不安が解消される 〜 急ぐべからず 〜

第89回「心に咲く花会」 不安が解消される 〜 急ぐべからず 〜 Wifeと落合川を散歩した。「落合川に住んでいる魚と みられる野鳥たち」の立て看板(添付)を観察した。 長島愛生園の 神谷美恵子(1914-1979)の研究者である 田中真美 先生(立命館生存学研究…

第88回「心に咲く花会」勇気と冷静 〜 人生の味 〜

第88回「心に咲く花会」 勇気と冷静 〜 人生の味 〜 コロナショックの時、いろいろな分野の方から、「言葉の処方箋」を さりげなく、打診される機会が多くなった。不思議である。 「人生いばらの道、されど宴会」(『いい覚悟で生きる』小学館 14ページ & 『…

第87回「心に咲く花会」 『医師の3か条』 〜 勝海舟・高橋是清・クラーク 〜

第87回「心に咲く花会」 『医師の3か条』 〜 勝海舟・高橋是清・クラーク 〜 コロナショックで、ビデオ収録の講義『発がん機構総論』(聴講者ゼロ)に赴いた。 地平線の向こうを見ての心構えである。「勝海舟記念 がん哲学外来」のスタッフで「渋沢栄一記念…

第86回「心に咲く花会」大変な作業を、丁寧に 正確に 〜 「知識は 秘蔵するものに あらず」 〜

第86回「心に咲く花会」 大変な作業を、丁寧に 正確に 〜 「知識は 秘蔵するものに あらず」 〜 シロクマ (polar bear) の親子の写真が 息子から送られて来た(添付)。 まさに、「癒しの写真」 である。「睦まじき親子が一番」(新渡戸稲造)の言葉が蘇って…

第85回「心に咲く花会」 「愛と思いやりの表現」〜 握手しているイラスト 〜

第85回「心に咲く花会」 「愛と思いやりの表現」〜 握手しているイラスト 〜 筆者は、「1人、部屋で 静かに1時間読書する 習慣をつけよ!」と 若き日に学んだ。 その教えが、「コロナ ショック」で、行事予定が中止や延期が相次ぐ中、生きている。 筆者と…

第84回「心に咲く花会」『逆境を超えてゆく者へ』 〜 人は意志なり 〜

第84回「心に咲く花会」 『逆境を超えてゆく者へ』 〜 人は意志なり 〜 筆者は、今週は、授業『がん学(Basic): がん、発がん、病理学』のビデオ収録を 教室で 1人で行なった。 その後、筆者が、委員長を務める 「第83回 アスベスト中皮腫外来 推進委員会」に…

第81回『一億本の向日葵』 ~細胞、人間、社会~

第81回『一億本の向日葵』 ~細胞、人間、社会~ 私は「がん哲学」という言葉と同時に、樋野先生の著書「がん哲学改訂版~がん細胞から人間社会の病理を~」に、出会いました。自分の体の中にがんが見つかってから、がんに関するいくつもの本を読み漁りま…

第83回「心に咲く花会」「学校では、学ばないことの 学び」 〜 悩んでいる時に 手を差し伸べてくれる 友達の存在 〜

第83回「心に咲く花会」 「学校では、学ばないことの 学び」 〜 悩んでいる時に 手を差し伸べてくれる 友達の存在 〜 昨夜、国際医学生連盟とのSkypeでの講演、そして講演後は、多数の質問を頂いた(22:00 〜 23:45)。 医学生の真摯な姿勢には、大いに感…

第82回「心に咲く花会」誕生日お祝い会 &「樋野動物園」開設1周年記念 in 万座温泉 〜 品性を完成するにあり 〜

第82回「心に咲く花会」 誕生日お祝い会 &「樋野動物園」開設1周年記念 in 万座温泉 〜 品性を完成するにあり 〜 『2020年メデイカル・ヴィレッジ in 嬬恋村 がん哲学外来カフェin 万座 樋野先生お誕生日 (1954年3月7日)お祝い会 「がんと生きる言葉の処方…

第81回「心に咲く花会」明日を変える勇気 〜 人の心を明るく照らす 〜

第81回「心に咲く花会」 明日を変える勇気 〜 人の心を明るく照らす 〜 『HOLISTIC Magazine 2020 特集「医療、ケア、暮らし、人のつながり 〜 明日を変える勇気 〜」』が 送られて来た(添付)。筆者の、『特別インタビュー「がん哲学外来 〜 医療のすき間…

第78回『一億本の向日葵』~今思い出すこと~

第78回『一億本の向日葵』 ~今思い出すこと~ ともだちって かぜがうつっても へいきだって いってくれるひと。 ともだちって いっしょに かえりたくなるひと。 ともだちって おかあさんや おとうさんにも いえないことを そうだんできるひと。 ともだち…

第80回「心に咲く花会」「100年後も -- 」 〜 「流れる水は くらさない」 〜

第80回「心に咲く花会」 「100年後も -- 」 〜 「流れる水は くらさない」 〜 「第68回 がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」に赴いた(淀橋教会に於いて)。 多数の参加者で、筆者は、個人面談も行なった。 筆者は、まず、「流れる水は くらさない」…

第77回『一億本の向日葵』~AERA「時代の肖像 樋野興夫」を読んで~

第77回『一億本の向日葵』 ~AERA「時代の肖像 樋野興夫」を読んで~ 私が樋野先生と初めてお会いしたのは、2017年7月軽井沢でのことです。その月から住まいのある松本市で、がん哲学外来メディカルカフェを始めることが決まっていた私は、とても緊張しな…

第79回「心に咲く花会」 「医療の新たな未来図」 〜 最期まで安心して、住み続けられる街づくり 〜

第79回「心に咲く花会」 「医療の新たな未来図」 〜 最期まで安心して、住み続けられる街づくり 〜 昨日(2020年2月22日)『がん哲学外来 第93回お茶の水メデイカル・カフェ in OCC』(お茶の水クリスチャン・センターに於いて)に出席した(添付)。 今回は…

第76回『一億本の向日葵』~その存在が明日への希望になる~

第76回『一億本の向日葵』 ~その存在が明日への希望になる~ 2月11日に名古屋にて開催された「どあらっこがん哲学外来メディカルカフェ」の3周年記念に、息子と一緒に参加させて頂きました。この日はドキュメンタリー映画『がんと生きる 言葉の処方箋』の…

第78回「心に咲く花会」メンバーの絆が 深まる 〜 自分も 共鳴する

第78回「心に咲く花会」 メンバーの絆が 深まる 〜 自分も 共鳴する 埼玉医科大学 総合医療センター での「小江戸 がん哲学外来」に赴いた。スッタフの長谷川 まゆみ 様 と 矢形 康代 様 も 個人面談に同席して頂き、大変 有意義な時であった。 バレンタイン…

第75回『一億本の向日葵』~今ここに在るという安らぎ~

第75回『一億本の向日葵』 ~今ここに在るという安らぎ~ 先日、母の通院に付き添いました。祖母(母の母)を亡くして間もないこともあるのだと思いますが、食欲不振や震えなど、今までに見られない症状が出ていたため、受診することにしました。初めて訪れ…

第77回「心に咲く花会」人生は 驚きの連続 〜 ひとつずやってくる ~

第77回「心に咲く花会」 人生は 驚きの連続 〜 ひとつずやってくる ~ 世田谷区立 奥沢小学校の6年生を対象とした『特別授業:「がん細胞で起こることから考える 人生から期待されている存在」 』に招待された(添付)。 生徒、教職員の熱意と真摯な姿勢には…

第76回「心に咲く花会」「新たな意義 と 目的を発見」 〜 階段を上るごとく、成長して行く イメージ

第76回「心に咲く花会」 「新たな意義 と 目的を発見」 〜 階段を上るごとく、成長して行く イメージ ラジオNIKKEIで、2020年1月31日[大人のラヂオ] が放送された(添付)。『今回の番組では、前半は「樋野興夫 先生を囲み お送りする コーナー。今回は、新…

第74回『一億本の向日葵』~ベッドサイドのがん哲学~

第74回『一億本の向日葵』 ~ベッドサイドのがん哲学~ がん哲学で語られるような対話がベッドサイドでも自然とできる社会にいつかなることを、がん哲学の活動に関わり始めた頃から、ずっと思い描いておりました。私がそのように考えるきっかけとなった父…

第73回『一億本の向日葵』~平行して存在するいのち~

第73回『一億本の向日葵』 ~平行して存在するいのち~ 1月25日㈯は今年最初の松本がん哲学みずたまカフェでした。暖冬と言えど冷たい風の吹く中、14名の方がカフェに参加して下さいました。あがたの森文化会館の木造の教室に人が集まって、テーブルを囲む…

第75回「心に咲く花会」心の器を育てる 〜 ほっこり、楽しく、そして 確かな真実

第75回「心に咲く花会」 心の器を育てる 〜 ほっこり、楽しく、そして 確かな真実 第67回「がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし」に赴いた。「駒ヶ根パノラマ愛の家」(長野県駒ヶ根市)から 今村 都 チャプレンも、参加されていた。早速、「ほっこり…