「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

2021-01-01から1年間の記事一覧

第177回「心に咲く花会」 人知・思いを超えて 〜 この時の為 〜

2021年も終わりである。 今年も色々な経験の年であった。 2007年から始めている【読書会(内村鑑三『代表的日本人』、新渡戸稲造『武士道』)】、2008年から開始した『がん哲学外来・カフェ』、また『講座、講演会での出会い』などなど、皆様と有意義な、貴…

第176回「心に咲く花会」 『雪の万座の旅』〜 清々しい胆力 〜  

2021年12月23日、24日 万座温泉日進舘(群馬県)に於いた(添付)。 23日は、『クリスマス会 &「樋野先生 恵泉女学園理事長御就任祝賀会」』が企画され、筆者は、定番の『おまえに』、『くちなしの花』、『すきま風』、『銀座の恋の物語』を歌った。 早速、…

第175回「心に咲く花会」 能動的に人生を送る 〜 やる気を回復する 〜

2021年12月16日 第87回『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて)に赴いた(添付)。 「大変有意義な充実した時でした。」、「有意義なお話しをありがとうございました。」との励ましの言葉を頂いた。 来年の予定日も既に決定された。 …

第174回「心に咲く花会」 「自分以外に目を向ける」 〜 バランス力を磨く 〜

2021年12月11日午前中 早稲田大学エクステンションセンター中野校での講座『人間の探求 〜 がんと生きる哲学 〜』に赴いた。 教科書『楕円形のこころ 〜 がん哲学エッセンス 〜』(春秋社)を音読しながら進めた。 今回は、『「がん哲学外来」の使命の(3)…

第173回「心に咲く花会」 与えられた経験 〜 愛情のしるし 〜

アメリカ合衆国のNew York(ニューヨーク)から、「今回の勉強会(日本時間:12月19日9:00〜10:30 am)の記事が、ニューヨークのローカル新聞に掲載されていますので、ご紹介いたします。 開催の日が近づき、楽しみです。」(添付)、さらに、「私たちに与え…

第172回「心に咲く花会」 『楕円形のこころ』 〜 現代社会に生きる「叡智」 〜

2021年11月26日夕方 NHKの方から電話が届いた。 年末特集「耳をすませば 総合1」で放送「知の巨人、最後の言葉 ~ 半藤一利(作家)・立花隆(ジャーナリスト)」で「立花隆 氏(1940年5月28日-2021年4月30日)との対談の写真を使用させて頂きたい」とのこ…

第171回「心に咲く花会」 新渡戸稲造 ゆかり 〜 恵泉女学園と東京女子大学 〜

2021年11月18日新渡戸稲造(1862-1933)が恩師である河井道(1877-1953)が創立した恵泉女学園で、恵泉女学園の運営に関わられた末光績(1881-1955)のお孫さんの松谷高顕 氏と史料室で会談した。 「祖父末光績は恵泉女学園の創始者河合ミチ先生からお声がかかり…

第170回「心に咲く花会」 『偉大なるお節介症候群』 〜 小さなことに 大きな愛を込めて 〜

この度、福岡ホスピスの会の『がん哲学外来「ぬくみカフェ」』代表の柴田須磨子 氏をはじめ12人の方に、『偉大なるお節介症候群』認定証(添付、下記)が授与されることとなった。 丁度、タイミング良く、『文化の日にちなみ 福岡ホスピスの会が「厚生労働省…

第169回「心に咲く花会」 『がん細胞に 人間が学ぶ』 〜 社会の病理 〜

2021年11月6日(土)、三浦市にある聖母訪問会 三浦修道院での『がん哲学外来 メデイカルカフェ in 三浦海岸』に赴いた(添付)。『「がん哲学外来カフェ」は樋野興夫 先生(順天堂大学名誉教授・医学博士、新渡戸稲造記念センター長)の提唱により始まりまし…

第168回「心に咲く花会」 意見交換 〜 手をたたこう 〜

2021年10月27日午前中 柏がん哲学外来(柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた。 個人面談、スタッフとの会談は、大変有意義な時であった。 その後、筆者が 新渡戸稲造記念センター長を務める新渡戸記念中野総合病院での第516回『新渡戸グローバルCPC』…

第167回「心に咲く花会」 『秋の贈り物』 〜 継続の大切さ 〜

2021年10月21日、順天堂大学、新渡戸稲造記念センターから、出版社『いのちのことば社』に赴いた。 新刊『写真日めくり』は、好評のようである。 『写真日めくり』が第6号「『天空デイサービス万座』ニュースレター」(森尚子 編集長)と 第41号「さいわいニ…

第166回「心に咲く花会」 Medical Village 〜 人類の進む方向 〜

2021年10月14日、順天堂大学、新渡戸稲造記念センターから、ルーテル学院大学(東京都三鷹市)での講義『現代生命科学II』に向かった。 教科書『カラーで学べる病理学』の『病理学の領域』(3限:14:30〜16:10)、『細胞・組織とその障害』(4限:16:20〜18:…

第165回「心に咲く花会」 「能力を人の為に使う」 〜 余地ある心 〜

2021年10月7日『岡倉天心 記念 がん哲学外来・巣鴨カフェ「桜」 』代表の 山本ひろみ 氏から、「桜の樹」ニュースレター Vol 5 が、送られてきた(添付)。 筆者の文章 [『真の国際人』〜「賢明な寛容」を持ち、「能力を人の為に使う」人物 〜:内村鑑三 (18…

第164回「心に咲く花会」 対話を通して 〜 気持ちが晴れる 〜

2021年10月2日、早稲田大学中野国際コミュニティプラザ エクステンションセンター 中野校(東京都中野区)での講座『がんと生きる哲学 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える』に赴いた。 参加者の皆様との沢山の質疑応答で、大変有意義な講座で…

第163回「心に咲く花会」 生きる教訓 〜 やり遂げなさい 〜

2021年9月25日 山梨ホスピス協会(阿部文明 理事長)主催で、講演『言葉の処方箋』の 機会が与えられた(「かいてすら」山梨県地場産業センター に於いて)。 講演の前に口笛奏者 安藤幸子 氏(世界口笛コンクール3位)が下記の4曲;「1)アルプスの少女ハ…

第162回「心に咲く花会」 晴れやかな心 〜 エネルギーを与える 〜

2021年9月18日(土)午前 東久留米市立 第2小学校での『がん教育推進』授業 に招かれた(添付)。 6年生 約100人 に対して、広い体育館で講義した。 生徒達の真摯な眼差しには、大いに感動した。 担任の青木真美 先生から、早速「本日は、生きるヒントと…

第161回「心に咲く花会」 現代の日本に必要なリーダー 〜 あるべき姿を解く 〜

福井県済生会病院 宗本義則 先生から、『当院のオンライン市民公開講座です。 第2部特別講演では、アナウンサー 笠井信輔 さんの講演、その後 当院 登谷 院長との対談です。 病院でとりくんでいる がん哲学外来の話題があがりました。 笠井さんから、「がん…

第160回「心に咲く花会」 『バランス力を磨く』 〜 二つの道 〜

2021年9月3日 『がんサポートナース養成Zoom講座』 (代表: 片岡幸子 氏) に赴いた (添付)。 今回は、『がんサポートナース養成講座 四期生』 の講座で、タイトル 『バランス力を磨く』 であった。 三期生のときは、『医療者の道 「尺取虫運動に学ぶ」』 …

第159回「心に咲く花会」 温かい視線 〜 「人生を動かす出会い」 〜

今年(2021年3月30日)に新渡戸記念中野総合病院の近くにある『へるす出版』の斉藤浩司 氏から「埼玉医科大学総合医療センターの石田秀行 先生からご紹介をいただき、メールをさせていただきました。 樋野先生が 新渡戸記念中野総合病院に ご出勤され、ご都…

第158回「心に咲く花会」 「視点の置き方を変える」 〜 「物の成る人」 〜

昨日(2021年8月21日)、『勝海舟の会』の方から、『立花隆 氏 (1940~2021)を偲んで、いくつか番組(ETV特集)を再度纏めて観る事が出来ました。 ちょっと若き頃の樋野先生を拝見するシーンも・・・ありました(添付)。 DVDを提供した私の知人(患者)も、…

第157回「心に咲く花会」 愛の生みたる不屈の気性 〜 意識の原動力 〜

2021年8月14日 午前中、成城ホール(世田谷区)での『樋野興夫「言葉の処方箋」講演会 & 上映会、田島玲子・上野旬也コンサート』に赴いた(添付)。 司会は、石川ナオミ 氏(アナウンサー・元NHKキャスター/ 世田谷区議会議員)が担当された。 感激した。 …

第156回「心に咲く花会」 神谷美恵子を語る 〜 「良き師、良き友、良き読書」の実践 〜

先週(2021年7月31日)の「目白がん哲学外来カフェ」で、神谷美恵子(1914−1979)のご長男の奥様とお逢いした(添付)。 想えば、2012年 長島愛生園で「神谷美恵子記念がん哲学カフェ」が開設された(添付)。 『2012年7月12日 樋野興夫 先生を お招きして特…

第155回「心に咲く花会」 『ほんものの教え』 〜 『人生の目的を考える』〜

2021年7月28日 順天堂大学 保健医療学部 診療放射線学科の前期最終講義『病理学概論』で、「感染症」&「代謝異常」(13:10-14:40)、『がん医療科学』(14:50-16:20)では『楕円形のこころ』の第1話『楕円形の精神で生きる』から『楕円形は懐が深い』、『…

第154回「心に咲く花会」 「聡く & 素直」 〜 「地の塩 & 世の光」〜

いよいよ今夜(2021年7月23日 8:00 pm)東京五輪(オリンピック)が、東京・国立競技場で、無観客で開会との事である。 オリンピックの開会式に合わせ4連休(22日〜)が始まった。 オリンピックの開会をめぐる混乱も 毎日のように新聞に報道されている。 今…

第153回「心に咲く花会」 自由にして勇気ある行動 〜 「私たちは、いまや分れ道にいる。」 〜

2021年7月14日 順天堂大学 保健医療学部 診療放射線学科『がん医療科学』(14:50〜16:20)の授業で、『沈黙の春』と「新渡戸稲造の国際連盟での功績」を質問された。 大いに感激した。 『沈黙の春(Silent Spring)』(1962年)は、「環境問題のバイブル」と…

第152回「心に咲く花会」 『真の国際人』のモデル 〜 内村鑑三、新渡戸稲造、岡倉天心 〜

2021年7月10日『第25回 岡倉天心 記念 がん哲学外来・巣鴨カフェ「桜」』(代表:山本ひろみ 氏)の2周年記念特別講演『言葉の院外処方箋〜ほっとけ気にするな〜』に赴いた(添付)。 筆者は別室で、個人面談の機会も与えられた。 大変有意義な貴重な時であ…

第151回「心に咲く花会」 「時代は何を求めているか !?」 〜 「新しい道」 〜

昨日(2021年7月3日)東久留米の成美教育文化会館での講演会『コロナ禍を生きる 〜 心身の不安、悩みに向き合いながら 〜』に赴いた(添付)。 筆者は、『コロナ時代のがん哲学』として『コロナ時代を生きる5か条』(添付)を語った。『がん哲学 = 生物学の…

第150回「心に咲く花会」 「富士山🗻の旅」 〜 日本一を望みながら 〜

先日(2021年6月13日)の前橋市での『がん哲学外来学会』(添付)に参加されていた方から、「樋野先生のどこまでも 優しい語り口 柔和なお顔が スクリーンにあふれていましたお陰で 私達もそれに交じり合い大いに得をした思いです。 心から感謝致します。 人生…

第149回「心に咲く花会」 新渡戸稲造イズム 〜 和解と共生 〜

2021年6月17日 東京女子大学の理事会に出席した。 東京女子大学は1918年に創立されている。 佐藤昌介(1856-1939)が、推薦して新渡戸稲造 (1862-1933)は 学長に就任したといわれている。 佐藤昌介は、札幌農学校の第1期生として札幌農学校(1876年開校)の…

第148回「心に咲く花会」 立居振舞い 〜「人材育成の場」〜

2021年6月12日オンラインでの第10回「がん哲学外来コーデイネーター養成講座: 人生の邂逅に見る不連続の連続性」(群馬医療福祉大学本町キャンパスに於いて)に赴いた。 第10回「がん哲学外来コーデイネーター養成講座」実行委員長 伊勢崎市民病院 外科診療…