「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第15回『心に咲く花』 医療の隙間を埋める 〜 「愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者」 〜

第15回『心に咲く花』

医療の隙間を埋める 〜 「愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者」 〜

樋野先生

 

武蔵野大学看護学科の「病理学」の授業に赴いた。多数の学生が、熱心に、聴講してくれた。特に、看護師にとっての「病理学の役割」について語った。「医療の隙間を埋める看護師」の存在は、ますます重要になって来るであろう。

 

新島襄 (1843〜1890) の亡き後、看護師としても働いた新島八重 (1845〜1932) を彷彿した。今日は、群馬県国立病院機構 沼田病院で「がん市民公開講座 〜 Uターンの受け皿となる次世代の地域医療を目指して〜」(添付)である。渋川訪問看護ステーション、沼田病院の看護師さん達の発表、また聖路加国際大学大学院生で、群馬大学附属病院に勤務されている看護師は「新島八重の現代的意義」も触れられることであろう。筆者にとって、「内村鑑三新島襄」を生んだ、上毛カルタ群馬県には、特別の思いがある。「愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者」(エペソ3章17節)、「決して揺るがされない」(詩篇15篇5節)の学びの時でもある。今週、東大総長を務めた「内村鑑三 (1861〜1930)・新渡戸稲造 (1862〜1933)」を恩師とした矢内原忠雄 (1893〜1961) を記念した「第27回 がん哲学外来 矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ」(添付)が開催される。

 

沼田病院シンポジウム本郷通りカフェ