「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第37回『心に咲く花』 「優しい眼差し と 真摯なご配慮」〜 「寄り添う」の実体験 〜

第37回『心に咲く花』

「優しい眼差し と 真摯なご配慮」〜 「寄り添う」の実体験 〜

ミモレ 樋野先生

 

夕刊朝日新聞(2019年5月1日)の柏木哲夫先生(淀川キリスト教病院名誉ホスピス長)の『よい最期はよく生きた先にある』の記事の中の「在宅ケアをかなえるには、現実的な新しい支援の仕組みと、今以上に公的な予算が必要になると思います。」の記述は、大変 示唆に富むものであった。早速、柏木哲夫先生から「樋野先生 新聞記事に対するコメントありがとうございました。」との温かい ご返事を頂いた。齋藤智恵美 代表からは『以前、樋野先生と柏木先生が ご一緒に出された ご本も読みました。「ユーモア」についても学ばせて頂いています!』との 大いに勇気付けられ、励まされる お言葉を頂いた。

 

いよいよ「平成から令和へ」の幕開けである。思えば、2016年 皇居で、wifeと「上皇」と「上皇后」と面会する機会が与えられた。御二人の「優しい眼差し と 真摯なご配慮」が、走馬灯のように蘇る。他者への「寄り添う」の実体験でもあった。今年の「流行語大賞」は、「寄り添う」が、ふさわしのでは!

 

新渡戸稲造記念 センター」に出向いた。「新渡戸稲造記念センター」開設記念 市民公開シンポジウムが企画されることが決まった。歴史的大事業である。夕方は「南原繁研究委員会編集委員会」に出席した(学士会館に於いて)。筆者は「南原繁研究会の代表」に加え、この度、「編集委員長」も仰せつかった。「新渡戸稲造南原繁」は、筆者の青年時代からの基軸でもある。

 

本日は、新宿武蔵野館での「がんと生きる 言葉の処方箋5月3日(金)公開」に赴く(添付)。その後は「今は亡き父の『7周忌』」で、島根県 出雲大社鵜峠に、wifeと息子と帰郷の為、羽田空港に向かう。今回の映画は、まさに「今は亡き父への 天国への 大いなるプレゼント」に 成る のでは なかろうか!