「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第77回「心に咲く花会」人生は 驚きの連続 〜 ひとつずやってくる ~

第77回「心に咲く花会」

人生は 驚きの連続 〜 ひとつずやってくる ~

世田谷区立 奥沢小学校の6年生を対象とした『特別授業:「がん細胞で起こることから考える 人生から期待されている存在」 』に招待された(添付)。 生徒、教職員の熱意と真摯な姿勢には、大いに感動した。 今日、土曜日の午前中は、文京区立 第八中学校での土曜授業公開に 招かれた。 『今回は、特別授業を2つ準備をして 皆様のお越しをお待ちしております。ぜひこの機会に 本校の教育活動を ご覧いただければ幸いです。 ご近所の方々も お誘いの上、ご来校いただければと思います。 (1)「がん教育」 講師:順天堂大学医学部 教授 樋野 興夫 先生 ・がんに関する知識を深め、命を大切にする心を育みます。 (2)「平和学習」 講師:被爆体験伝承者 世羅田 慎治 様・被爆者の体験と平和への思い、被爆の実相、伝承者としての平和への思いなどのお話を広島からお越しいただいた世羅田様にしていただきます。』 と案内されていた。『2人に1人ががんになる時代を迎え、文部科学省は新学習指導要領に「がん教育」を明記し、2021年度から中学校、高校での授業を本格化させる。』と謳われている。

丁度、良いタイミングに「がん哲学のレッスン〜教室で<命>と向き合う」(かもがわ出版)が、発行された。『企画趣旨:「がん哲学外来」を創設した樋野興夫医師は、2016年度から「がん哲学外来を基盤にしたがん教育・対話学の確立」の研究に取り組み、文京区の小中学校での実践などから、「がん教育には哲学的なアプローチが最も必要」と指摘している。本書では、病理・腫瘍学を専門とする樋野医師が、がん細胞の不思議や転移の仕組み、治療の最前線なども伝えながら、がんになった親や友人との接し方、がんになっても自分らしく生きる術を探り、がんとどう向き合えばいいのか親子で考えるヒントを示す。随時、がん患者・家族の悩みや苦しみの実例と「がん哲学外来」の処方、不安を乗り越えていく過程を紹介し、「がん教育」を深化させる副読本的な一冊とする。』と紹介されている。

『映画「がんと生きる言葉の処方箋」は お陰様で昨年は8館の映画館、34か所の自主上映会で上映されました。 本年は2月15日~28日「ユジク阿佐ヶ谷」 3月21日~27日、「横浜ジャック&ベティ」にて 映画館上映、自主上映会は既に17か所の申し込み(一部実施)が 参っております。 また多くの素晴らしい感想文も 寄せられています。 今週発売の「キネマ旬報」ランキングに 日本映画部門76位、文化映画部門15位の評価を頂きました。 年間1,100本以上(2016年実績)の公開映画作品の中から選ばれました。』との、温かい、励ましのメールを頂いた。 また、『米国のことわざで 「チャンスは卵のように、ひとつずつ  やってくる」 (Opportunities, like eggs, come one at a time)というのがあります。』 が、送られてきた。 まさに、 人生は 驚きの連続である。