「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第133回「心に咲く花会」どんな状況でも前進できる人物 〜 尺取虫運動に学ぶ 〜

第133回「心に咲く花会」

どんな状況でも前進できる人物 〜 尺取虫運動に学ぶ 〜

2021年2月18日発信された 朝日新聞デジタル解決できなくても解消はできる #コロナを生きる言葉集 [新型 ...] )が、昨日(2021年2月26日)朝日新聞夕刊紙面の1ページに掲載されたようである。  早速、「本日の朝日新聞(夕刊)拝読しました。  素晴らしいお言葉は コロナ禍で沈んでいる人々が勇気を出して 頑張ってゆけると思います。」、「朝日新聞夕刊の1面に載るなんて、素晴らしいですね!  コロナ禍で 鬱的な人たちの心に届きますね。」などなど 心温まるメールを頂いた。  アメリカ在住の娘からは、ユーモア溢れる タイトルの訳「Anxiety & worries can't be resolved, but they can be eliminated.」が届いた。  大いに感激した。

  今日(2021年2月27日)は、池袋で、『がんサポートナース養成講座』で、講義『医療者の道 〜 尺取虫運動に学ぶ 〜』を依頼された(添付)。  筆者のふるさと鵜峠(人口40名)の隣の村は鷺浦である。  2つ村の真ん中にあった 鵜鷺(鵜峠 + 鷺浦 = 鵜鷺;うさぎ)小学校も 鵜鷺中学校も 既に廃校になった。  筆者は、坂道を登校中、『尺取虫』を毎日 見たものである。  『尺取虫運動』(添付)は、『自分のオリジナルポイントを固めてから、後ろの吸盤を前に動かし、そこで前に進む』&『がん細胞も、尺取虫運動である』&[『尺取虫』のように、どんな境遇、状況でも 確実に前進できる人物になれ]と癌研病理時代に学んだものである。  「癌細胞の病理」と「人間社会の病理」の共通性である。  まさに、『医療者の道 〜 尺取虫運動に学ぶ 〜』である。  『チャウチャウ症候群』認定の3か条にも『尺取虫運動』が、謳われている(添付)。今年、6月 島根大学医学部で講義を依頼され、帰郷の予定である。  『尺取虫』との再会が楽しみである。