「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第140回「心に咲く花会」 『つもり違い10ヵ条』 &『ブスの25箇条』〜繋がりが生まれる〜

第140回「心に咲く花会」
『つもり違い10ヵ条』 &『ブスの25箇条』
〜 繫がりが生まれる 〜

2021年4月16日 本庄早稲田の「本庄がん哲学カフェ」での講演会に赴いた(本庄教会[1888年10月20日が、教会設立記念日]に於いて)。  筆者が、最初に訪問したのは2018年であったろうか?  コロナ時代の今、まずは、『コロナの時代を生きる5か条』(添付)を語った。  講演後は、真摯な多数の質問もあり、牧師、参加者の皆様の 暖かいおもてなしには、大いに感動した。  筆者は、どこの講演でも紹介するのは、若き日、故郷(鵜峠)に居た時、出雲大社の土産店で見つけた『つもり違い10ヵ条』と、約20年前に知った宝塚音楽学校の舞台裏に貼られている『ブスの25箇条』(添付)である。  家族全員が見られるように、トイレに貼って置くようにと、何時も さりげなく語る。  大爆笑である。

『つもり違い10ヵ条』

『高いつもりで低いのが教養』

『低いつもりで高いのが気位』

『深いつもりで浅いのが知識』

『浅いつもりで深いのが欲望』

『厚いつもりで薄いのが人情』

『薄いつもりで厚いのが面皮』

『強いつもりで弱いのが根性』

『弱いつもりで強いのが自我』

『多いつもりで少ないのが分別』

『少ないつもりで多いのが無駄』

人生の『つもり違い10ヵ条』を「高らかに語る人物になれ!」と話す。

『ブスの25箇条』

笑顔が無い

お礼を言わない

おいしいと言わない

精気がない

自信がない

ぐちをこぼす

希望や信念がない

いつも周囲が悪いと思っている

自分がブスであることを知らない

声が小さくいじけている

何でもないことに傷つく

他人に嫉妬する

目が輝いていない

いつも口がへの字の形をしている

責任転嫁がうまい

他人を恨む

悲観的に物事を考える

問題意識を持っていない

他人につくさない

他人を信じない

人生においても仕事においても意欲がない

謙虚さがなく傲慢である

人のアドバイスや忠告を受け入れない』」

自分がもっとも正しいと信じている

存在自体が周囲を暗くする』」

「『ブスの25箇条』のような人間には ならない」ようにと、冗談を交えながら 語ることの需要性を実感する今日この頃である。  いろいろな 繫がりが生まれる講演会は、大変有意義な貴重な時である。  筆者の定例読書会に用いる内村鑑三 著『代表的日本人』に 取り上げられている上杉鷹山(1751-1822)の「為せば成る 為さねばならぬ 何事も為らぬは 人の為さぬ成りけり」が、今回は、鮮明に蘇ってきた。