「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第163回「心に咲く花会」 生きる教訓 〜 やり遂げなさい 〜

2021年9月25日 山梨ホスピス協会(阿部文明 理事長)主催で、講演『言葉の処方箋』の 機会が与えられた(「かいてすら」山梨県地場産業センター に於いて)。 講演の前に口笛奏者 安藤幸子 氏(世界口笛コンクール3位)が下記の4曲;「1)アルプスの少女ハイジ 2)コーヒールンバ 3)コンドルは飛んで行く 4)犬のおまわりさん」 を演奏された。 大いに感動した。 その後、筆者が作詞した『ほおとけ 気にするな』のyou tube 音楽が流された。 主催者の皆様の心温まるおもてなしには、ただただ感謝である。 筆者は、講演で「犬のおまわりさん」と「アルプスの少女ハイジ」のスライド(添付)を使用した。

 

解決はなくても「困っている人と共に困る」ことが、悩みの解消となろう! これが、「犬のおまわりさん」の姿で、「あなたが 側にいてくれるだけで 私には どんなことでも 安らかに受け入れます。」へと導くであろう! 「無邪気に、喜んで 小さなことに 大きな愛」を込めた 『アルプスの少女ハイジ』の 作家 ヨハンナ・シュピリ (1827-1901)が こよなく敬愛したゲーテ(1749-1832)の「涙とともに パンを食べた者でなければ 人生の味は分からない」の言葉は、「がん哲学外来」の心得でもある。

 

司会者:若月明子 氏が、筆者の著書『いい覚悟で生きる』(小学館)を皆様に紹介された。 涙なくして語れない。 「心がけにより 逆境も 順境とされる」、「全力を尽くして、あとのことは 心の中で そっと心配すれば 良いのではないか。 どうせ なるようにしかならないよ!」、「悩む者には 毎日が不吉の日であるが、心に楽しみのある人には 毎日が宴会である。」 まさに、「人生いばらの道、されど宴会」は、人生の原点である。 「あなたが 善を行うと、利己的な目的でそれをしたと いわれるでしょう。 気にすることなくやり遂げなさい。」&「目的を達しようとするとき、じゃま立てする人に出会うでしょう。 気にすることなくやり遂げなさい。」(マザー・テレサ)は、コロナ時代にも生きる教訓ではなかろうか!


f:id:kokoronisakuhanalife:20210925215043j:image


f:id:kokoronisakuhanalife:20210925213902j:image