「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第165回「心に咲く花会」 「能力を人の為に使う」 〜 余地ある心 〜

2021年10月7日『岡倉天心 記念 がん哲学外来・巣鴨カフェ「桜」 』代表の 山本ひろみ 氏から、「桜の樹」ニュースレター Vol 5 が、送られてきた(添付)。 筆者の文章 [『真の国際人』〜「賢明な寛容」を持ち、「能力を人の為に使う」人物 〜:内村鑑三 (1861-1930)の『代表的日本人』(1894年)、新渡戸稲造 (1862-1933)の『武士道』(1900年)、岡倉天心(1863-1913)の『茶の本』(1906年)は ともに英語で書かれ、日本の文化・思想を西欧社会に紹介したものである。 英語で、日本(人)を深く、広く、丁寧に 海外に紹介出来た人物は、この 3人 ではなかろうか! この3人は、「英語力 と 教養」を備えた 明治以降の 日本が誇れる人物である。 明治時代の3人の 「格調高い英語力」と「深い教養」と「高い見識」には驚くばかりである。100年後の現代に生きる我々は、「真の国際人の定義」を再考すべき時であろう。 『真の国際人』とは、「賢明な寛容」を持ち、「能力を人の為に使う」人物であり、明治維新以降、「内村鑑三新渡戸稲造岡倉天心」は、『真の国際人』のモデルであろう!]も 紹介されていた。 大いに感動した。

 

今日(2021年10月9日)、新渡戸稲造記念センターから、早稲田大学野国際コミュニティプラザ エクステンションセンター 中野校(東京都中野区)での講座『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える 〜』に向かった。 『楕円形のこころ 〜 がん哲学エッセンス 〜』(春秋社)を 音読しながら多数の質疑応答で、大変有意義な講座であった。 まさに、「人間の探求」の学びの時となった。 先日(2021年10月5日)の「樋野先生と行く 富士山が見えるハーブレストランランチと ぶどう狩り」に参加されてた 82歳の細川護 様も受講され、『心に咲く花会』を担当されている森尚子 氏(目白がん哲学外来カフェ代表 目白町教会内)と ご主人(医師)と4人で、「中野四季の森公園」の向かいにある「中野セントラルパーク」のレストランで、昼食の時を持った。 「間断なき努力は進歩の要件」(新渡戸稲造)の実践であり、『屈託せず、混雑せず、さらに多くをいれる 余地ある心 である』(新渡戸稲造『武士道』より)の言葉がコロナ時代にも生きる。


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