「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第172回「心に咲く花会」 『楕円形のこころ』 〜 現代社会に生きる「叡智」 〜

2021年11月26日夕方 NHKの方から電話が届いた。 年末特集「耳をすませば 総合1」で放送「知の巨人、最後の言葉 ~ 半藤一利(作家)・立花隆(ジャーナリスト)」で「立花隆 氏(1940年5月28日-2021年4月30日)との対談の写真を使用させて頂きたい」とのことであった。 立花隆氏との対談が、鮮明の思い出された。 立花隆 氏との対談は、「がん哲学 〜 立花隆氏との対話 〜」(to be出版2009年)と「がん哲学」(EDITEX 2011年)の第5章に記載されている(添付)。 人生の貴重な体験となった。

 

2021年11月27日午前中 早稲田大学エクステンションセンター中野校での講座『人間の探求 〜 がんと生きる哲学 〜』に赴いた。 教科書『楕円形のこころ 〜 がん哲学エッセンス 〜』(春秋社)を音読しながら進めた。 今回は、「多様性の統一」、「肝臓から学ぶ平和論」、「あなたの細胞」、「がんは賢い」の箇所であった。 多数の質問があり、大変有意義な時であった。 中野駅から、中野四季の森公園―>中野警察病院―>早稲田大学エクステンションセンター中野校を散策した。 「中野四季の森公園」のレストランでのランチは、大変楽しかった。 『新渡戸稲造(1862-1933)生誕160周年記念』シンポジウムの話で、大いに盛り上がった。

 

2021年11月27日夕方 新刊『がん細胞から学んだ生き方 〜 「ほっとけ 気にするな」の がん哲学 〜』(へるす出版)が送られてきた(添付)。 今年(2021年)は、内村鑑三(1861-1930)生誕160周年であり、「内村鑑三生誕160周年」記念本ともなった。 「目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし」(新渡戸稲造)、「古いものには、まだ再活用される要素があるのである」&「人生は短し、真理は長し」(内村鑑三)の教訓が今に生きる。 筆者にとって、『新渡戸稲造内村鑑三』は、2つの中心点で、まさに『楕円形のこころ』である。「真理は円形にあらず。楕円形である」(内村鑑三)の言葉が、現代社会に生きる「叡智」として身にしみる今日この頃である。


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