「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第177回「心に咲く花会」 人知・思いを超えて 〜 この時の為 〜

2021年も終わりである。 今年も色々な経験の年であった。 2007年から始めている【読書会(内村鑑三『代表的日本人』、新渡戸稲造『武士道』)】、2008年から開始した『がん哲学外来・カフェ』、また『講座、講演会での出会い』などなど、皆様と有意義な、貴重な時を過ごした。 本当に、継続の大切さを実感する年でもあった。 2021年は、『内村鑑三(1861-1930)生誕160周年』であった。 2022年は、『新渡戸稲造(1862-1933)生誕160周年』である。

 

思えば、筆者の故郷は、美しい日本海に面した小さな無医村の出雲市大社町鵜峠である。 現在は、人口は約40名、空き家60%、であろうか!? 既に、小学校、中学校は廃校である。 鵜峠から8キロほど、峠を越えた所に出雲大社がある。 高校時代は、出雲市での下宿生活であった。 大学受験に落ちて、京都の叔母の家で浪人生活を送った。 その叔母も、今年、91歳でご逝去された。 涙無くして語れない! 今は亡き予備校の英語の先生から『南原繁(1889-1974)』について毎日授業で教わった。 その先生が東京大学法学部の学生時代の総長が南原繁である。 そして、南原繁の恩師である『内村鑑三新渡戸稲造』へと繋がった。 不思議な人生の邂逅である。 浪人したのは、「もしかすると この時の為」を実感する日々である。 筆者は、現在、「南原繁研究会」の代表を仰せつかっている。 若き日からの読書習慣は、『内村鑑三新渡戸稲造南原繁矢内原忠雄』の全集の読破の実践ともなった。 『がん哲学外来』で対話の軸にしている『言葉の処方箋』は、『内村鑑三新渡戸稲造南原繁矢内原忠雄』が残した言葉から獲得したものである。 「人間の知恵と洞察とともに、自由にして勇気ある行動」(南原繁著の「新渡戸稲造先生」より)、「時代を動かすリーダーの清々しい胆力」、「ビジョンは、人知・思いを超えて進展する」ことを痛感する2021年であった。

 

早速、2022年1月の講演の依頼が届いた(添付)。


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