「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第201回「心に咲く花会」 誘惑 〜「言葉に付加と削除」〜

2022年6月16日 東中野キングス・ガーデンでの『教会と地域がつながるシリーズ第6回(協力牧師研修会)』で、講演『教会でも がん哲学外来カフェを始めよう』の機会が与えられた(添付)。 参加者は牧師であったので、筆者は、さりげなく「アダムとイブがエデンの園で、なぜ蛇の誘惑に負けたのか」、「人の齢は、120年にしよう」(創世記6章3節)語った。 下記を鮮明に想い出した。

 

「見るからに好ましく 食べるのに良いすべての木を生えさせた。 園の中央には、いのちの木、それから善悪の知識の木とを生えさせた。」(創世記2章9節)、『人に命じて仰せられた。「あなたは 園のどの木からでも思いのまま食べてよい。 しかし、善悪を知識の木からは 取って食べてはならない。 それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ」(創世記1章16節、17節)、『女は蛇に言った。「私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。 しかし、園の中央にある木の実について、神は、「あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ。」仰せになりました。」(創世記3章2節、3節)。「善悪を知るようになった。 今、彼が、手を伸ばし、いのちの木からも取って食べ、永遠に生きないように。――
、人をエデンの園から追い出されたので、――」(創世記3章22節、23節)。

まさに「善悪の木 (Transformation)と生命の木 (Immortalization)」が癌細胞の特徴であり、突然変異「言葉に付加と削除」による癌化にメカニズムではなかろうか!(添付) 早速、「本日はたいへんお世話になりました。 個人的にも大きな気づきが与えられ、自らを振り返るよい機会となりました。」、「本を読むのと、また実際に講演で聴くのとは、かなりの違いがあることを実感しました。講演を心より、感謝します。 家内も、先生の本よりとても励まされています。」、『「対話」、「自分の思いでしない寄り添い」ということばに感銘を受けました。」』との心温まる励ましのメールを頂いた。 大変有意義な充実した時であった。

 

終了後、筆者は、新渡戸記念中野総合病院での倫理委員会に向かった。 貴重な会議であった。 本当に、日々勉強である。


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