「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第225回「心に咲く花会」 出会いの連続 〜 オリジナルで流行をつくれ 〜

2022年11月22日、オンラインイベント『ハルメクでの映画上映&トークイベント』の開催を企画(添付)されているハルメク文化事業部の長倉志乃氏から『おかげさまで多くの参加者さんが、楽しみにしています。 つきましては、事前にトークショーについてのお打ち合わせをお願いしたく思っております。』との連絡が入った。 また、2018年ドキュメンタリー映画『がんと生きる 言葉の処方箋』の映画製作委員の並木秀夫氏からは、『ハルメクさんの取り組みは、コロナ禍で急速に進んだトークショウ付き映画配信、そして樋野先生による連載ともコラボした映画上映イベントです。 コロナ禍、樋野先生からの出演者の紹介で2年続けた、「YouTube がんと生きる言葉の処方箋応援チャンネル」に出演された方々からも支援を頂いております。』との心温まるメールを頂いた。 新渡戸稲造(1862-1933)没90年周年で、ドキュメンタリー映画「現代に生きる新戸部稲造の教育の魂」の製作が進行中とのことである。

 

想えば、2019 年の日米協会での講演『寄り添う・「がん哲学外来」21世紀への懸け橋』(英語の同時通訳)では、『樋野先生は、― 新渡戸稲造内村鑑三(1861-1930)などを研究、医療現場と患者の隙間を埋める心構えを説く「がん哲学外来」を確立され、欧米でも数多くの発表をされています。また今月から「がん哲学外来」を取上げたドキュメンタリー映画「がんと生きる 言葉の処方箋」が劇場公開されています。 本講演では、医療現場や教育、欧米との交流を通じて得られたご経験を踏まえ、医療に於ける日米比較文化論、日本の医療の抱える課題、欧米にも誇るべきアプローチ等をご紹介』と謳われていた。 来年(2023年)は、矢内原忠雄(1893-1961)生誕130周年である。 『矢内原忠雄記念本郷通りカフェ』を主催されている布川麻代氏がシンポジウムを企画される予感がする。 来年は、吉田富三(1903-1973)生誕120周年、没50周年でもある! 癌研時代の恩師 菅野晴夫(1925〜2016)先生との『吉田富三生誕100周年記念』が鮮明に思い出された(添付)。【自分のオリジナルで流行をつくれ ~ 顕微鏡を考える道具に使った最初の思想家/顕微鏡でみた癌細胞の映像に裏打ちされた「哲学」/ 「がん細胞で起こることは人間社会でも起こる」=がん哲学」】の学びであった。 人生は出会いの連続である。


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