2024年9月26日、2009年からスタートした『柏がん哲学外来』(千葉県柏市豊四季台の柏地域医療連携センター)に於いた(添付)。【がんの悩みを病院の外で心置きなく話がしたい がん哲学外来は、がん患者、経験者、ご家族の為の対話の場です。がん哲学外来を提唱された樋野興夫先生とゆっくり語り合ってみませんか? 】と紹介されている。今年は、『柏がん哲学外来』15周年である。
終了後は、『柏がん哲学外来の代表世話人』の『がん哲学外来あびこカフェの店長』(千葉県我孫子市)である中野綾子(ピグミーマーモセット)氏とスッタフの皆様と楽しい昼食の時を持った。 大いに話が盛り上がった。
想えば、2009年 国立がんセンター東病院の 柏の葉キャンパスで、『がん哲学外来』を始めた時、国立がんセンター総長 杉村隆(1926-2020)先生に 応援して頂いたのが、大いなる喜びであった。 アメリカ時代の恩師 Knudson(1922-2016)博士も『Cancer Philosophy/ Cancer Philosophy Clinic』の筆者の造語に、大変興味を持って頂いた。 そして、今の『がん哲学外来』の継続に繋がっている。『偉大なものの源流』 & 『大切なものの本質』の学びの日々である。
筆者は、以前、勝海舟(1823-1899)の屋敷があった赤坂で講演に呼ばれた。 勝海舟の『蚤や虱だと思えばいいのさ。 肩につかまって、チクリチクリと刺しても、ただ痒いだけだ、生命に関りはいないよ』(『海舟座談』)【新渡戸稲造(1862-1933):『武士道』(114ページ;矢内原忠雄(1893-1961)訳 岩波書店)】を今回語った。 まさに、『心に響く言葉の処方箋』である!
【『人類は『なぜ、永遠に生きられないのか?』、『生きて120年』。何故、イブは蛇の誘惑に負けたのか!?『アダムは930歳、ノアは950歳、アブラハムは175歳、モーセの時代から120歳』】を、『冗談ぽく』さりげなく語った。『がん哲学 = 生物学の法則+人間学の法則』である! 人間の『誕生と成長』でなく『哀れとむなしさ』を 起点とする病理学者は、『真理そのものに 悲哀性がある』の学びでもある。