「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第379回「心に咲く花会」 『30年後の長島愛生園を考える会』 〜 『志の堅固な者』 〜

2024年10月29日 国立ハンセン病療養所長島愛生園(岡山県)での『長島愛生園の医師であった神谷美恵子(1914-1979)記念がん哲学カフェ;愛カフェ』12周年に赴いた(添付)。 新幹線で東京駅―>岡山駅に到着した。 岡山駅に職員の高崎康子氏(写真添付)と運転手の方が迎えに来てくださった。

10月29日は、高崎康子氏の誕生日でもある。 想えば、岡山大学医学部1年生の授業『臨床医学入門:がん哲学』でお世話になった、大和豊子先生(写真添付)が長島愛生園の副園長になられ招待されたのが、『愛カフェ』切っ掛けであった。 早速、『先見性と胆力を備えた高崎康子氏と大和 豊子先生』のツーショットの写真が送られて来た(添付)。 大いに感激した。 前園長の藤田邦雄先生(添付)、現園長の山本典良先生も揃って参加されていた。

入居者とのテーブルでの語らいは、大いなる学びであった。 真摯なる熱意と思いやりのあるスッタフ、『神谷美恵子の息子』さんのお嫁様と東京からも参加され想い出に残る、歴史的記念写真も送られて来た(添付)。

2012年、長島愛生園の医師であった神谷美恵子の『神谷美恵子記念がん哲学カフェ』が開設された。 神谷美恵子は、前田多門(1884-1962)の娘で、前田多門は、内村鑑三(1861-1930)の主宰する「柏会」に属していた。 新渡戸稲造(1862-1933)は、神谷美恵子の両親の仲人でもあった。 2014年の『神谷美恵子生誕100年』では、故 日野原重明先生(1911-2017)の講演と神谷美恵子の次男:神谷徹氏との鼎談に出席したこと & 【『新渡戸稲造が『幼い 神谷美恵子』を膝に抱いてあやしている姿】が 今回、鮮明に蘇って来た。

『ニュースレター日の出』を編集されている田中真美先生も京都から参加されていた(添付)。『ニュースレター日の出』3号の原稿を依頼された。

『30年後の長島愛生園を考える会』を立ち上げられる予感する。 まさに、

『志の堅固な者』(イザヤ書26章3節)の実感の『12周年記念』となった。