「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第412回「心に咲く花会」 『教育』〜『品性 と 余裕 と ビジョン』〜

2025年4月6日は、wifeが小学校の校長を務めている1950年創設された東久留米市インターナショナル・スクール『クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン(Christian Academy in Japan, CAJ)』のキャンパス内にあるKBF(久留米バイブルフェローシップ)の65周年記念に出席した(添付)。

『KBF in CAJ』では、2007年から 英文で書かれた『代表的日本人』(内村鑑三:1861-1930)と『武士道』(新渡戸稲造:1862-1933)の読書会を継続的に行っている。『代表的日本人』(内村鑑三)と『武士道』(新渡戸稲造)は、筆者の若き日からの座右の書である。 悩める時に、いかに勇気づけ、励まされたことか!

『ボーイズ・ビー・アンビシャス』(boys be ambitious)は、札幌農学校を率いたウィリアム・クラーク(1826-1886)が、その地を去るに臨んで、馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である。 クラーク精神が札幌農学校 2期生の内村鑑三(1861-1930)& 新渡戸稲造(1862-1933)という、筆者の尊敬する2人を生んだ。 新渡戸稲造札幌農学校で、愛読したのはカーライル(Thomas Carlyle :1975-1881)の『サーター・リサータス:衣装哲学』と 若き日に聞いたものである。 『“Do thy Duty, which lies nearest thee, which thou knowest to be a Duty”(汝の義務を尽くせ。 汝の最も近くにある義務を尽くせ、汝が義務と知られるものを尽くせ)』 (新渡戸稲造)の復習の時である。

4月6日南原繁研究会幹事会にZoom参加した。『南原繁研究会創立20周年 & 南原繁没後50周年』が発行される。 筆者の読書遍歴は【内村鑑三新渡戸稲造南原繁(1889-1974)・矢内原忠雄(1893-1961)】である。 南原繁が東大総長時代の法学部と医学部の学生であった二人の恩師から、南原繁の風貌、人となりをうかがったものである。『時代を動かすリーダーの清々しい胆力』としての『人間の知恵と洞察とともに、自由にして勇気ある行動』(南原繁著の『新渡戸稲造先生』より)】という文章が思い出される日々である。『練られた品性と綽々たる余裕』は『教育の真髄』であり『ビジョン』は人知・思いを超えて進展することを痛感する。