「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第450回「心に咲く花会」 『他者を尊重する精神を培う』 〜 『何の為に、生まれたのか?』 〜

2025年10月13日(第2月曜日)は、スポーツの日の祝日である。 【1964年に東京オリンピックの開会式が行われ10月10日を『体育の日』に定め 国民の祝日とし、2000年から移動祝日になり、2020年に現在の名称に改称した。 スポーツの日は、日本の祝日では、初めての英語由来の片仮名(かたかな)の名称である。 スポーツの日の趣旨は『スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。』】と謳われている。

10月13日は、筆者の故郷の『第37回出雲全日本大学選抜駅伝 競走出雲駅伝』でもある。 【レースは出雲大社正面鳥居前 ~ 出雲ドームの6区間45.1kmで行われる。 上位進出が予想される関東勢からは、年始の第101回箱根駅伝でシード権を獲得】と謳われている。(下記)

6区間45.1km

1区(8.0km) 出雲大社正面鳥居前 → 出雲市役所・JAしまね前

2区(5.8km) 出雲市役所・JAしまね前 → ゆめタウン斐川前

3区(8.5km) ゆめタウン斐川前 → JAラピタひらた店前

4区(6.2km) JAラピタひらた店前 → 鳶巣コミュニティセンター前

5区(6.4km) 鳶巣コミュニティセンター前 → 島根ワイナリー

6区(10.2km) 島根ワイナリー前 → 出雲ドーム

筆者の生まれ育った故郷(鵜峠)は、『医療の原点を教えてくれる大国主命』の出雲大社(添付)から、8キロほど、峠を越えて美しい日本海に面した小さな村の出雲市大社町鵜峠(うど)である(添付)。 今から約1300年前、712年に編纂された『古事記』、713年に編纂が命じられたという『出雲国風土記』を若き日に読んだものである。

現在では人口34名、60%の空き家の鵜峠の海辺に行き(添付)、日本海を眺めながら、『何の為に、この地で、生まれたのか?』を 深く静思したものである。 無医村で母に背負われて、隣の村(鷺浦)の診療所に行った体験が、脳裏に焼き付いている。 (鵜峠+鷺浦=鵜鷺:うさぎ)小学校も中学校も既に廃校になった。