「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第269回「心に咲く花会」 地域に根ざした人間の探求 〜 訳がわからんのがいいね 〜

2023年6月3日(10:40~12:10)『早稲田大学エクステンションセンター中野校』での講座【『ジャンル 人間の探求『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える〜』】に赴いた。 テキスト『がん細胞から学んだ生き方』(へるす出版)を音読しながら進めた。

講座後は、光田美津子氏【樋野動物園入所者『温泉大好きカピパラ』&『がん哲学外来 こどもメディカルカフェ みとら』代表】と中野駅から『鳩ケ谷メディカルカフェ2周年記念講演会』[鳩ケ谷福音自由教会(大嶋重徳牧師)に於いて]に向かった。 多数の参加者で、筆者の講演後、大嶋重徳先生とのインタビュー形式で多くの質問が寄せられた。 その後、個人面談の機会も与えられた。 大嶋重徳先生は、『お茶の水クリスチャン・センター(OCC)副理事長/お茶の水メディカル・カフェin OCC責任者』(添付)でもある。

 

早速、【『本日はありがとうございました。――、地域に根ざしたカフェをやっていきたいと思います。 面談者も『スッキリした!』と最後まで残って話をしていました。』、『鳩ヶ谷カフェ2周年講演会、とても充実したプログラムで、樋野先生の講演も今日はとてもよく分かった!とグループでの分かち合いでも大変好評でした。ありがとうございました。】との励ましのメールが届いた。

 

早稲田大学エクステンションセンター中野校』の受講者 戸田裕子氏【樋野動物園入所者『食いしん坊のコツメカワウソ』&『スルメ症候群認定証』授与】(添付)から筆者の講演は『スルメ症候群』と言われ、中野綾子氏【『ピグミーマーセット我孫子』&『スルメ症候群認定証』授与 &『がん哲学外来あびこカフェ』代表】(添付)が『スルメ症候群数え唄』を作詞・作曲された(下記)。【一度 聞いてもわからない 二度も 聞いてもわからない 三度 聞いて首傾げ 四度 聞いてうなずける あ〜あ〜スルメ症候群 あ〜あ〜スルメ症候群 訳がわからんのがいいね】。 ブログ『心に咲く花会』を担当されているのは【樋野動物園管理人『春風のようなゴリラ』&『目白がん哲学外来カフェ』代表】(添付)『人生の不思議な出会いと繋がり』を痛感する日々である。

 


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第268回「心に咲く花会」 『医師の2つの使命』 〜 学問的、科学的 & 人間的 〜

2023年5月27日(土)午前中(10:40~12:10)の『早稲田大学エクステンションセンター中野校』での講座【『ジャンル 人間の探求『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える〜』】の後、新幹線で、第16回『日本緩和医療薬学会年会』(テーマ:持続可能な発展に向けた緩和医療薬学の未来予想図を描く)のシンポジム(神戸国際会議場)での講演に向かった。 新神戸駅からホテルに到着後、歩道橋を渡りながら『ポートピア大通り』を散策した。 大変心に残る時であった。

 

5月28日(日)午前中(9:00~10:30)、下記のシンポジウム【『もっと自由であっていい! がん教育』】に出席する機会が与えれた。

 

座長:沼田千賀子(神戸薬科大学総合教育研究セン教授)
演者:
1) 横山郁子(神戸薬科大学総合教育研究センター):「もっと自由であっていい!がん教育」
2) 岸田徹(NPO法人がんノ-ト):「がん教育~AYA世代のがん患者外部講師としての立場から~」
3) 樋野興夫:「『多様性のある居場所』 ~ 賢明なる配慮 ~」

 

大変有意義な貴重なシンポジウムであった。 今回、ポール・トゥルニエ(Paul Tournier:1898-1986)が、鮮明に思い出された。 ポール・トゥルニエは、スイスの精神科医で、『医者と患者の人格的なふれあい』を重視し、『人格医学』の提唱者であったとされる。 筆者は医学生の時『聖書と医学』を通読した。 1977年ポール・トゥルニエが来日の時、神戸で、聴講した。

 

『医師の2つの使命』(下記)については、ポール・トウルニエ から学んだものである。 そして、今の『がん哲学 & がん哲学外来』に繋がった。 『不思議な人生の出会い』となった。

① 「学問的、科学的な責任」で、病気を 直接治療する —→ 学者的な面
② 「人間的な責任」で、手をさしのべる ―→ 患者と温かい人間としての関係

第267回「心に咲く花会」 清き & 強き & 深き & 広き 〜 出会いで結ばれる 〜

2023年5月23日早朝 芹洋子のCDで『四季の歌』と『愛の国から幸福へ』を拝聴した。『四季の歌』歌詞(作詞:荒木とよひさ)【春を愛する人は 心清き人――、夏を愛する人は 心強き人――、秋を愛する人は 心深き人――、冬を愛する人は 心広き人――】、『愛の国から幸福へ』歌詞(作詞:岡田冨美子)【別々に生まれて育った二人が 不思議な出会いで結ばれた】が、心に染みた。


順天堂大学―>新渡戸稲造記念センター ―>『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて)―>武蔵野赤十字病院での『臨床研究倫理審査委員会』に赴いた。『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』では、会場から多数の質問を頂いた。
幼少期、青々とした山々、どこまでも続く海、自然深いところで育たれた先生、病理学での“目”にも幼少期の生活が役に立っていると思いますが、--

癌の告知は、一昔前は医師も消極的だったと思いますが、今は殆どきちんと告知をするようです。 子どもの場合はどうでしょうか。 告知はしますか。 するとするなら、どのようにするのでしょうか。

 

癌は、聖書の時代もあったのでしょうが、まだ認識されていなかったのでしょうか。 癌は、いつ頃発見されたのでしょうか。

 

人間、そして動物も癌になるようですが、植物には癌などあるのでしょうか。

 

二人に一人が癌をなる時代、癌患者と一口と言っても、幅の広い多様な方々がおられるようになり、かつての癌のイメージも違ってきているのではないかと思います。 現代においては、癌についてどのようなイメージを持ったらよいと思われますか。

 

先生が良く言われる ほっとけ気にするな というのは、――

 

などなど 20を超える真摯な質問を頂いた。 大変充実した貴重な時が与えれた。

第266回「心に咲く花会」 『ただ、横にいるだけでいい』〜 『必ず誰かの役に立っている』 〜

2023年5月16日午前中『樋野動物園』(2019年10月13日開設)第2号の製本(2023年10月13日発行)が、『ゴリラ』(森尚子氏)&『オカメインコ』(瀬戸真知子氏)&『ピグミーマーモセット』(中野綾子氏) & 『シマエナガ』(濱口洋子氏) 4匹(人)の編集者によって決定された。 現在150匹(人)を超える入所者とのことである。 驚きである。 大いに感動した。

 

『ゴリラ』は、『上野動物園の写真』、『オカメインコ』は、『東山動物園の写真』、『ピグミーマーモセット』は、『樋野動物園』のテーマソングの作詞・作曲、『シマエナガ』は、『日本海佐渡ヶ島の写真』を、それぞれ担当されるようである。 筆者に関しては、【宇宙から地球上の動物を眺める『樋野動物園』園長の絵】を誰かが担当されるようである。 筆者は『樋野動物園』園長として、2020年10月13日発行の『樋野動物園 1周年記念誌』で、『役割意識と使命感 〜 「新しい自分の発見 & 他人の理解が深まる」 〜 』のタイトルで寄稿の機会が与えられたものである。 当時は、約90匹(人)の入所であったようである。『樋野動物園』の使命・役割は、まさに【『ただ、横にいるだけでいい。必ず誰かの役に立っている』のモデル】(東洋経済新報社の新刊より)の実例であろう!

 

2023年5月16日午後は、順天堂大学 保健医療学部 理学療法学科の2年生の講義『病理学概論』(14:50~16:20)に向かった。 教科書『カラーで学べる病理学』の【循環障害:血液凝固と血栓症、塞栓症、虚血と梗塞、浮腫、ショック、高血圧】の箇所を音読しながら進めた。 学生の真摯な姿には、大いに感動した。 大変有意義な充実した時であった。 その後、順天堂大学医学部 医学系研究等倫理委員会に出席した。 『純度の高い専門性と社会的包容力の実践の場』である。

 

5月17日は、順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科の2年生の『病理学概論』(13:10~14:40)と『がん医療科学』(14:50~16:20)の講義である。 講義『病理学概論』では、同様に教科書『カラーで学べる病理学』を用いて、【がん医療科学】では、筆者の『がん細胞から、学んだ生き方 〜 「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』(へるす出版)を音読しながら進める。 日々修練である。

第265回「心に咲く花会」 『教育の原点』〜『新しい自分の発見 & 他人への理解を深める』

2023年5月11日は、ルーテル学院大学(東京都三鷹市)での『現代生命科学Ⅰ』の授業に向かった。『教科書:カラーで学べる病理学』を用いて、【『細胞・組織とその障害』、『再生と修復』、『循環障害】の箇所を音読しながら進めた。 真摯な学生の姿勢には大いに感動した。『教育の心得』の復習である。

 

今日(5月12日)は、『樋野動物園』第2号の製本(2023年10月13日発行予定)が決定された。『ゴリラ』(森尚子氏)&『オカメインコ』(瀬戸真知子氏)&『ピグミーマーモセット』(中野綾子氏)&『シマエナガ』(濱口洋子氏)の編集によって進められるようである。 現在約150匹(人)が入所とのことである。 東京在住の『ゴリラ』は上野動物園、名古屋在住の『オカメインコ』は東山動物園、新潟県在住の『シマエナガ』(濱口洋子氏)は佐渡島の写真を掲載される予感がする。 筆者の今は亡き父親は、貨物船、タンカーの機関長として働き、筆者は夏休みには、『日本海の旅』の機会が与えれ、佐渡島も通過したものである。

千葉県在住の『ピグミーマーモセット』(中野綾子氏)は作詞/作曲/ピアノ教師でもあり、『スルメ症候群数え唄』を作られた。 1番の歌詞は下記のようである。

 

『スルメ症候群数え唄』
一度 聞いてもわからない
二度も 聞いてもわからない
三度 聞いて首傾げ
四度 聞いてうなず(頷)ける
あ〜あ〜 スルメ症候群 
あ〜あ〜 スルメ症候群
訳がわからんのが「いいね」

【『自分の力が 人に役に立つと思うときは 進んでやれ』&『無邪気に、喜んで、小さなことに、大きな愛を込める』】(新渡戸稲造;1862-1933)は、『新しい自分の発見 & 他人への理解を深める』ことで『教育の原点』でもあろう。

第264回「心に咲く花会」 『不動の心構え』 〜 英知を養う場 〜

2023年5月5日こどもの日 wifeと国営昭和記念公園(東京都立川市昭島市)を散策した(添付)。 国営昭和記念公園は、1983年開園とのことである。 今年は丁度40周年である。

 

【自宅 ―> 徒歩 ―> ひばりヶ丘駅 ―> バス ー> 田無駅 ―> 武蔵砂川駅 ―> タクシーで昭和記念公園入り口に到着(弁当購入) ―> 昭和記念公園内で弁当を食べた ー> 昭和記念公園散策 ―> 立川駅 ―> 西国分寺駅 ―> 秋津駅 ―> 新秋津駅 ―> 東久留米駅 ―> 徒歩(落合川散策)―> 帰宅】の『昭和記念公園の旅』であった。 Wifeによれば、徒歩は、トータル14000歩であったとのことである。

 

昭和記念公園の概要は、【『昭和天皇御在位五十年記念事業』の一環として、『現在及び将来を担う国民が自然的環境の中で健全な心身を育み、英知を養う場とするために、戦後米軍が旧立川飛行場を接収した立川市昭島市の両市にまたがる立川基地跡地のうち、180haを記念公園として建設することが閣議決定され、『緑の回復と人間性の向上』をテーマに1978年より建設省の手で施設整備が進められてきた。『1983年10月26日、昭和天皇臨席のもとに約70haで開園した』とある。―― 大規模な災害が発生した場合は、避難場所としての機能を果たすよう設計されており、立川市昭島市広域避難場所の一つに指定されている。 例えば、園路はスムーズに避難を行うために幅が広く作られており、芝生が広がるみんなの原っぱは避難所として、立川口駐車場・みどりの文化ゾーンは救援隊のベースキャンプ・救護所・物資集積所などとして活用できる。】と謳われている。 入園料金はwifeは450円であったが、筆者はシルバー(65歳以上)で210円であった。

 

帰宅途中、東久留米で、wifeの友人のアメリカ人の自宅を見舞い訪問し、落合川で、『川に浮かぶ鴨』、『水流に逆らいて泳ぐ鯉』を見つめて、『不動橋広場』で遊ぶ子供を観ながら、そして『不動橋』に寄り、帰宅した。 『不動の心構えの体験の旅』ともなった、 大変充実した貴重な『こどもの日』であった。


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第263回「心に咲く花会」 自分の存在意義を見出す 〜 目覚めの言葉 〜

2023年5月1日 吉川健一氏から、『富士山』の写真が送られて来た(添付)。 大いに感動した。 今は亡き母の、筆者の誕生の年(1954年)の元旦の夢が『富士山』であり、幼児の時から【富士山子】と毎日母に励まされた。『富士山』には特別な思いがある。 幼年時代のインプリンテイングは生涯に影響を与えるもである。 幼年期の教育の重要性を痛感する今日この頃である。 想えば、吉川健一氏には、『「今日」という日の花を摘む』(実業之日本社発行 2016年)の編集を協力して頂いたのが、今回鮮明に思い出された(添付)。


序章 自分より他人のことを優先すると、自分の悩み事が小さくなる。
第1章 鳥は飛び方を変えられないが、人間は生き方を変えられる。
「あなたは一人ではない」と再認識できる、寄り添う言葉
第2章 奪い合えば不足するが、分け合えば余る。
真の豊かさとは何かが分かる、気づきの言葉
第3章 人生を二度生きる
思いがけない出来事から立ち直る、活力の言葉
第4章 人の荷物を背負うと、人生は軽やかなものになる
自分の存在意義を見出す、目覚めの言葉
第5章 花を育てるためには、花でなく土に水をやる
豊かな人生を歩むための、希望の言葉
第6章 あなたのことを想ってくれる人がそばにいる
五組のご夫婦の対話集

 

再び新刊を企画される予感がする。 旧約聖書ヨブ記』をテーマした新刊【『ヨブ記』&『がん病理学』 ~ 人間学 ~】(案)が実現したら歴史的大事業となろう! 筆者は若き日、矢内原忠雄(1893-1961)の『嘉信』(新地書房)から【『ヨブ記』は『智慧文学=人間的な教訓』である!】と学んだものである。
☆本当の希望は、苦しみにあった人にしか生まれない
☆ 天から見つめて、自分を笑い飛ばす
と『「今日」という日の花を摘む』に記載されている。 まさに【『「今日」という日の花を摘む』の帯の言葉』】(添付)の活用の時ではなかろうか!


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