「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第521回「心に咲く花会」 『人に役に立つと思うときは 進んでやれ』〜『もしかすると、この時のため』〜

2026年9月18日 定期的な病理組織診断業務に赴いた。『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る』実践である。『がん細胞の病理』と『人間社会の病理』の類似性が、2001年の『がん哲学』の提唱となった。【『がんは生物学の法則』+『哲学は人間学の法則』=『がん哲学』】である。 そして、2008年 順天堂大学病院で【『病気』であっても『病人』ではない】を目指して『がん哲学外来』が開設された。『不思議な人生の流れを痛感』する日々である。

 

9月19日 【池の上メデイカルカフェ創立1周年記念特別講演会】(池の上キリスト教会に於いて)に出席した。 武蔵境駅にスタッフの林孝司氏が迎に来てくださった。 ただただ感謝である。

 

《【がん哲学外来『メディカルカフェ』とは ... 2人に1人は『がん』に かかると言われる時代。 皆が抱える『悩み・不安・想い・願い』などを、お茶を飲みながら語り、分かち合い、ゆったりした雰囲気の中、帰るときには 心が軽くなる … そんな場所です。 全国200ヵ所を超える教会、病院、公共施設などで開催され、がんを患うご本人だけでなくご家族、ご友人、医療関係者、関心のある方など、様々な立場の方が参加されています。】&【今回のカフェでは、お茶と軽食をいただきながら、少人数のグループで ゆったりと語り合います。 お話ししたくないことを無理に話す必要はありません。 お話を聞くだけの参加も歓迎です。 ご家族やご友人の方も一緒にお誘いください。 また、初めての方も どうぞお気軽にご参加ください。】》と紹介されていた。 大いに感動した。

 

筆者の講演後、 大嶋重徳先生 (OCC副理事長。鳩ケ谷福音自由教会牧師。池の上キリスト教会協力牧師)によるインタビューの時が与えられた。 複数の格調高い質問が寄せられた。 全力を尽くして答えた。 カフェタイムの時間では、筆者は、別室で、3組の個人面談を行なった。 『終わりに』は『総括』を述べた。 会場は、多数の参加者で大変有意義な貴重な【1周年記念特別講演会】となった。 まさに、『もしかすると、この時のため』(エステル記4章14節)の実感である。

 

帰りに、武蔵境駅まで送って頂いたスタッフの箕輪まり子氏が、『1周年記念誌』を企画されるようである。 完成が楽しみである。『自分の力が 人に役に立つと思うときは 進んでやれ』(新渡戸稲造1862 - 1933)のタイミングであろう。

 

第520回「心に咲く花会」 『如何なる境遇』にも かかわらず 〜『人生から期待されている』〜

筆者は、2026年9月10日『東久留米駅 ―> 所沢駅 ―> 本川越駅』 から、埼玉医科大学総合医療センター(川越市)ブレストケア科(担当:鈴木綾香秘書/北條隆教授)での『がん哲学外来』に赴いた。『本川越駅』から埼玉医科大学総合医療センターに向かう道で『川越のぞみ教会』を眺め、2026年5月28日『川越のぞみ教会』での『がん哲学外来@川越のぞみカフェ11周年記念シンポジウム 〜 がんになって気づく事 〜』に出席したことが 思い出された。

 

埼玉医科大学総合医療センターは、『診療科目は36診療科からなり、ベッド数は1,063床、外来患者数は1日約2,000人と埼玉県有数の総合病院となっている。地域の基幹病院として大きく貢献している。』とHPには紹介されている。 本日も受付は、多数の外来患者であった。

 

埼玉医科大学総合医療センターでの『がん哲学外来』は、2016年11月にスタートされた。『面談者』には、【『自分の置かれた如何なる境遇』にもかかわらず、『病気であっても、病人ではない』、『人生に期待する から 人生から期待される 生き方への変換』、『夢は 天国でメディカルカフェを開くこと』】と さりげなく語った。 『面談者』は、爆笑され、大変有意義な貴重な時となった。『がん哲学外来』は、『個々の人間の 固有の役割 & 使命』の学びである!

 

本日(9月10日)、wife (筆者が園長を務める『樋野動物園』の『ペンギン』)は、『宇宙人3美女姉妹 (池田知子氏 = シジュウカラ & 青木美由紀氏 = アライグマ & 森尚子氏 = 春風のようなゴリラ (目白がん哲学外来カフェ代表)』と自宅で『英会話レッスン』を行った。 まさに、『冗談を本気でする器量』であろう!

 

『器量』といえば、『桃太郎』を思い出す。 鬼ケ島遠征の物語は、筆者は子供時代、村のお寺の紙芝居で よく聞かされたものである。 【『桃太郎』が『犬・雉・猿』という性質の違った(世にいう犬猿の仲)伴を まとめあげたことを挙げ、世に処する人は『性質の異なった者を 容れるだけの雅量』を もたなければならないと 新渡戸稲造(1862-1933)は『世渡りの道』(1912年)で述べている。『自分より困った人に 手を差し伸べようとすれば、自らの役割が生まれ、逆境は むしろ順境になるのです』 (新渡戸稲造) & 『機会をつくるのも、それを用いるのも、人であります』内村鑑三(1861-1930) 著『代表的日本人』】が鮮明に蘇ってくる。 

 

第519回「心に咲く花会」 『楽しい つどい』〜 『愛情の原点』〜

2026年9月5日、2017年7月5日スタートされた【第15回がん哲学外来メディカルカフェ『風林火團』(主催:山梨ホスピス協会 理事長:阿部文明先生 担当者:中村由喜氏)】(山梨県地場産業センターに於いて)に赴いた(添付)。 筆者は、講演『言葉の処方箋』の機会が与えられた。 スタッフで、山梨英和中学校・高等学校校長を務められた岩間孝吉先生から『富士仰ぎ 楽しい つどい がん哲学 グサリと届く 処方箋』の詩を頂いた。 大いに感動した。

 

筆者の『言葉の処方箋』は、学生時代からの読書遍歴【内村鑑三(1861-1930)・新渡戸稲造(1862-1933)・南原繁(1889-1974)・矢内原忠雄(1893-1961)】からの学びに由来する。 それが、【先人と『天国でメディカルカフェを開く』】に繋がった。

 

今回は、『ひばりが丘駅―>池袋駅―>新宿駅―>甲府駅』での車中から『富士山、山脈、森林、畑、農家の風景』を見つめながら大変貴重な『甲府の旅』となった。【壮大な品格のある『富士山(3776m)』】の姿には、いつも大いに心が慰められる。 筆者は、幼年時代から 【私の誕生の年(1954年)の母の元旦の夢が『富士山』であり、私は、幼児の時から『富士山子』と母に励まされたものである。】故に【富士山】には特別な思いがある。 幼年時代のインプリンテイングは 生涯に影響を与えるものである(添付)。 これが、『愛情の原点』となろう!

 

母は、島根県出雲市大社町鵜峠の自宅に於いて、安らかに 96歳(1923年2月20日〜2019年6月3日)の天寿を全うした。 母の兄達は、太平洋戦争で戦死し、末っ子の母が我が家を継いだ。 そして、祖父から、『家を興(おこ)す = 樋野興夫= ひのおきお = Origin of Fire』と命名されたと、膝に抱かれて聞かされた幼年時代の想い出が鮮明に脳裏に蘇る。『興』は『国を興す 産業を興す 振興 興起 興隆 再興 復興』 鵜峠は、無医村で小学校も中学校も廃校になった。 現在では人口約30名、60%の空き家の鵜峠の海辺に行き、日本海を眺めながら(添付)、『何故に、この母から この世に、生まれたのか ?』 & 『何の為に、この地で、生まれたのか?』を 深く静思したものである。 母に背負われて、隣の村の診療所に行った体験が、脳裏に焼き付いている。

 

『人生は人知を超えて、淡々と、ゆっくりと前進する』のを実感する日々である。

第518回「心に咲く花会」 『優しくゆったりとした姿』〜『言葉』の持つ力 〜

2026829日【愛知大会大会長 松岡宏先生(藤田医科大学総合消化器外科教授)、実行委員長 彦田かな子氏(シャチホコ記念がん哲学外来メディカルカフェ担当者)総合司会 星原美保子氏(がん哲学外来メディカルカフェ ふらカム担当者)】の『第15回 がん哲学外来コーデイネター 養成講座 in 愛知 〜 傾聴と対話と言葉 〜』に出席した(ウィンクあいち に於いて)。 筆者は『がん哲学外来市民学会』代表として、『がん哲学外来市民学会』の事務局のスタッフが準備された『がん哲学外来コーデイネーター認定証』の授与式を行った。 

 

830日は『第14回 がん哲学外来市民学会大会 〜 知を愛し、紡ぐつなげる 〜に出席した。 筆者は、特別企画『未来のがん哲とは』のパネリストとして登壇した。  『世の流行り廃りに 一喜一憂せず、あくせくしない態度』の心得をさりげなく語った。 また、『がん哲学』提唱(2001年)—>『がん哲学出版(2004年)—>『がん哲学外来』開設(2008) —>『がん哲学外来研修センター』開設(2011年)—>『がん哲学外来コーディネーター養成講座』開催(2011年)—>『がん哲学外来市民学会』設立(2011年)の経緯いを語った。

 

早速、【『新しい学びや 様々な分野で ご活躍されている方々に出会い、大変充実した2日間でした。そして、『がん哲学』の場を作られた樋野先生の偉大さを 実際に肌で感じる時間にもなりました。 壮大な学会にもかかわらず いつもと変わらぬ優しくゆったりとしたお姿の樋野先生を尊敬申し上げます』 & 『今回、初めて参加させていただきましたが、とても気づきの多い 貴重な機会となりました。 今回、学会で伺った、新たな視点やキーワード、そして『言葉』の持つ力について、あらためて考えながら、日々の診療に取り組んでいきたいと思っております。』&『先生にお会いできて、夢のような時間でした。ありがとうございました! あっという間の二日間でした。』&『素晴らしい2日間を有り難うございます。―― 想定どおり、いや想定以上に参加の価値がございました!―― 夢中でノートを取っていました。』】などなど、複数の心温まる励ましのメールを頂いた。 感動した。

今回の830日の『第14回 がん哲学外来市民学会世話人会』で、2027年の『第16回がん哲学外来コーデイネーター 養成講座』 & 『第15回 がん哲学外来市民学会』の大会長は 宗本義則先生(『がん哲学外来理事長/福井県済生会病院総括院長補佐』)と決定された。『恐竜の街』(添付) への再訪が大いに楽しみである。

 

第517回「心に咲く花会」 『歴史的な船出』〜『人生は播蒔きなり』〜

2026年8月23日午前中wifeとChristian Academy in Japan (CAJ)にあるKBF(Kurume Bible Fellowship)に赴いた。【『わたしの名のために、あなたがたはすべての人々に憎まれます。 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。』(マタイの福音書10章22節) &『すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。 わたしが あなたがたを休ませてあげます。』(マタイの福音書11章28節)&『わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたも わたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。 そうすれば たましいに安らぎが来ます。』(マタイの福音者11章29節)&『それは、からし種のようなものです。それを取って庭に蒔いたところ、生長して木になり、空の鳥が枝に巣をつくりました。』(ルカの福音書13章19節) & 『またこう言われた。「神の国を何に比べましょう。 パン種のようなものです。 女がパン種を取って、三サトンの粉に混ぜたところ、全体がふくれました」』(ルカの福音書13章20節)】が 鮮明蘇ってきた。

8月23日夕方『がん哲学外来市民学会』の『第29回つながる会』にZoom参加した(添付)。 ユーモア溢れる事務局の嶋田弥生氏が進行された。 今回は、森尚子(春風のようなゴリラ)氏の司会で『がん哲学外来メディカルカフェin常盤台』の岩崎秀子氏が講演された。 『八方塞がりでも天は開いている』(筆者の2014年 小学館発行『いい覚悟で生きる』の 24〜27ページに記載)を語られた。 大いに感動した。 大変有意義な充実した『第29回つながる会』であった。

『がん哲学』提唱(2001年)—>『がん哲学』出版(2004年)—>『がん哲学外来』開設(2008年) —>『がん哲学外来研修センター』開設(2011年)—>『がん哲学外来コーディネーター養成講座』開催(2011年)—>『がん哲学外来市民学会』設立(2011年)の道のりであった。『歴史的な船出』であった。まさに【『からし種』と『パン種』のたとえ】であろう!

筆者が代表を務める『がん哲学外来市民学会』は【顧問には柏木哲夫先生(金城学院大学学長/淀川キリスト教病院名誉ホスピス長)・ 門田守人先生(厚生労働省がん対策推進協議会会長/がん研究会有明病院病院長)・ 垣添忠生先生(日本対がん協会会長/元国立がんセンター総長)が就任され】スタートした。『人生は限りなきの播蒔きなり、発芽も収穫も天意にあり』(新渡戸稲造:1862−1933)を痛感する日々である。 

第516回「心に咲く花会」 『使命と役割』に気づく 〜 『真摯なる姿勢』 〜

2026818日【早稲田大学エクステンションスクール中野校 ジャンル 人間の探求 講座『がんと生きる哲学:医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える』の記念誌『使命と役割』に気づく ~ 逆境からの学び ~』】の編集会議『編集長:可愛らしいキリン🦒森川美智氏) 岡村實小暮信子氏 & 今村明珠砂氏』に出席する(『東久留米ジョナサン』に於いて)。 完成された記念誌を持参されるようである(添付)。 楽しみである。 皆様の『真摯なる姿勢』には ただただ感服する。 目次は下記のようである。

1. 樋野興夫先生のことば

2. 講座テキストの内容

3. 受講生の声

4. 同窓会ニュースレター

5. 早稲田大学エクステンションセンター中野校事務局さまのことば

6. 編集後記

 

【早稲田大学エクステンションセンター中野校】のスタッフの方からは、【樋野先生には 中野校の開校時期と同じく、『2014年の春学期(412日 ~)』から継続してご出講いただいております。 2014年の開設以来、12年以上の長きにわたり当センターの教壇に立ち続け、受講生の心に寄り添う 素晴らしいご講義を 届けていただいていますこと 深く感謝と敬意を申し上げます。今後とも変わらぬご指導を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。】との『心温まる励まし』の連絡を頂いた。大いに感動した。

講座の目標 【がんとともに暮らすことを知り、がん患者と対話し、がん患者に寄り添う方法を受講者自らがみつけ、笑顔になることをめざします。】

講義概要の概要 【『がん哲学』とは、生きることの根源的な意味を考えようとする患者と『がんの発生と成長』に哲学的な意味を見出そうとする医師との対話から生まれました。 日本人の半分が がんになる時代、好むと好まざるとにかかわらず、多くの人ががんと一緒に生きる方法を見つけなければなりません。授業では 教科書の読みあわせと 解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義をすすめます。がんとともに生きている患者さん、がん患者の家族や身近に患者がいる人、医療従事者等の がん患者に寄り添いたいと思う方すべてが対象です。】

テキスト 【樋野興夫『新渡戸稲造 壁を破る言葉』(三笠書房)】(添付)

と 紹介されている。

第515回「心に咲く花会」 『生きがいについて』 〜 『人生の邂逅の継続性』 〜

2026812目白がん哲学外来カフェ 代表・担当者:森尚子氏』が企画された『121回 目白がん哲学外来カフェ 10周年記念』(目白町教会に於いて)に赴いた。 神谷美恵子(1914-1979)の親族で『目白がん哲学外来カフェ』のスタッフである神谷恵理子様にお会いした。 今年は、神谷美恵子著『生きがいについて』(1966)発行60周年記念である。 記念講演会が企画される予感がする。

 

2012年 国立ハンセン病療養所長島愛生園(岡山県)神谷美恵子記念がん哲学カフェ;愛カフェ』が開催された。 長島愛生園の医師であっ神谷美恵子は、前田多門の娘で、前田多門1884 - 1962は、内村鑑三(1861-1930)の主宰する「柏会」に属していた。 新渡戸稲造(1862-1933)は、神谷美恵子の両親の仲人でもあった。【『新渡戸稲造が『幼い 神谷美恵子』を膝に抱いてあやしている姿が 今回、鮮明に蘇って来た。

 

2014年『神谷美恵子生誕100年』で、故 日野原重明 先生1911 - 2017)の講演と 神谷美恵子 次男神谷徹氏との鼎談に出席した。『新渡戸稲造・内村鑑三―>前田多門―>神谷美恵子』の流れである。

 

202138展覧会『長島愛生園の人びと 〜 ハンセン病、隔離と希望」(立命館大学国際平和ミュージアム中野記念ホールに於いて)(主催:長島愛生園歴史館/ 共催立命館大学生存学研究所、『長島愛生園の人びと』現地実行委員会)では、講演【『生きがいについて』〜 愛を持ってこれを貫く 〜】に赴いた(添付)。  

 

20241029『神谷美恵子記念がん哲学カフェ;愛カフェ12周年に赴いた。バーチャルな『新渡戸稲造・神谷美恵子 セミナーハウス in 長島愛生園』の誕生日ともなった。人生の継続性』を実感する日々である。

 

『ニュースレター 日の出』は、【神谷美恵子の研究者である田中真美先生(立命館大学生存学研究所客員研究員/ ホスピタリテイ人間教育研究所 代表理事) 編集長、 神谷永子 広報部長】で、筆者は『顧問』とのことである。 筆者は、創刊号の巻頭言『新渡戸稲造・内村鑑三 ―>前田多門 ―> 神谷美恵子 の流れ』を寄稿した。 ニュースレター 日の出』2(2022)では、【巻頭言『人生の邂逅の継続性』~ これを貫く ~】も依頼された(添付)