「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第343回「心に咲く花会」 『人生は限りなき播蒔き』 〜 『歴史的な船出』〜

2024年4月13日『がん哲学外来市民学会』の『第1回つながるカフェ Zoom』に参加した(添付)。43名のZoom参加で、事務局の嶋田弥生氏のユーモア溢れる名司会で進行された。 大変有意義な充実した時であった。 想えば、『第1回がん哲学外来コーディネーター養…

第342回「心に咲く花会」 『からし種』 〜 『医療の扉を開く』〜

2024年4月10日 順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科2年生の授業『病理学概論』vs『がん医療学科』と大学院生の授業『がんの定義、自然史と介入』に赴いた。『病理学』とは、『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る=風貌を見て、心まで読…

第341回「心に咲く花会」 『興す』 〜 『丁寧な社会の構築』 〜

2024年4月5日 病理組織診断業務に赴いた。『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る』実践である。【『病理医』は『形態』&『起源』&『進展』などを追求する医学者】である。『丁寧な観察力の修練』の日々である。 4月6日は『市ヶ谷だいじょう…

第340回「心に咲く花会」 『前進的である』 〜 『種を蒔く』 〜

2024年4月1日 恵泉女学園(世田谷区の経堂)―>新渡戸稲造記念センター(中野区)に赴いた。 筆者は新渡戸稲造(1862-1933)から学んだ河井道(1877-1953)が創立(1929年)した恵泉女学園の9代目理事長を拝命することになった。 河井道は自著『わたしのランターン…

第339回「心に咲く花会」 『冗談を本気でする具眼の士』 〜 『視野狭窄にならない胆力の修練の場』 〜

2024年3月27日午前『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた(添付)。 3組の個人面談の機会が与えらた。 大変貴重な時となった。『柏がん哲学外来』は、2009年にスタートして、今年(2024年)は、15周年で、6月27日『15周年イベント』が企…

第338回「心に咲く花会」 『病む人、同僚と職場、地域住民と地域』への愛 〜 春風のような懸け橋 〜

2024年3月22日 新渡戸稲造記念センター ー>病理組織診断業務 ―>順天堂大学―>武蔵野赤十字病院(病院長泉並木先生)での臨床研究倫理審査委員会に赴いた。 大変勉強になり有意義な倫理委員会であった。 筆者は、順天堂大学での医学部医学系研究等倫理委員会…

第337回「心に咲く花会」 『愛は寛容であり、親切である』 〜 有益な目的に使う誠実な人 〜

2024年3月18日 筆者は、新渡戸稲造 (1862-1933)から学んだ恵泉女学園創立者 河井道(1877-1953)の恵泉女学園の9代目理事長を務める恵泉女学園での学園学校会議(世田谷区の経堂に於いて)に出席した。『愛がなければ、何の役にも立ちません。 愛は寛容であり、…

第336回「心に咲く花会」 『行なって実を結び、実が残る』 〜 『真の国際人の育成』

2024年3月14日 恵泉女学園高等学校 第76回卒業式(10:00〜12:00)に参列した(世田谷区の経堂に於いて)。 177名の卒業生であった。 『在校生代表の送別のことば』&『卒業生代表の感謝のことば』を聴きながら『涙を流している卒業生』を見て、大いに感動した。 …

第335回「心に咲く花会」 『器量の持ち主』 〜 『忘れ得ぬ宝物』 〜

2024年3月8日は、東京は雪であった。 病体組織診断業務に赴いた。 3月9日はwifeと ひばりヶ丘駅―>池袋駅―>大宮駅―>軽井沢駅―>万座温泉日進館に向かう。 万座温泉日進館で【2024年メデイカル・ヴイレッジ in 嬬恋村『がん哲学外来カフェ in 万座』『樋野…

第334回「心に咲く花会」 『愛情溢れる胆力』 〜 小さな事に 大きな愛を込め 寄り添う 〜

2023年12月6日 高橋謙三(カンガルー)氏が【『樋野先生たびの会』5周年記念『屋形船の夜』】を企画されwife(Penguin ペンギン)と参加した。 浅草の吾妻橋乗船場で乗船し、お台場・スカイツリーコースの2時間半の旅であった。 中野綾子(ピグミーマーモセット…

第333回「心に咲く花会」 『本の上での先生を持とう』 〜 『逆境も順境とされる』 〜

2024年2月28日 ブログ『心に咲く花会』の担当者『春風のようなゴリラ(森尚子)』氏より【只今、南原繁(1889-1974)先生と笠置シズ子(1914-1985) さんの故郷、香川県に居ます。https://president.jp/articles/-/78749 良い所です。 昨日は、小豆島に行って来…

第332回「心に咲く花会」 『無償の愛』〜 全体的な『いたわり』の広がり 〜

2024年2月24日『ピグミーマーモセット(中野綾子氏)』から【『怪獣3姉妹』ではなく、『スルメ3姉妹』です」】と強く指導された。 想えば2月22日『がん哲学外来あびこカフェ』代表:中野綾子氏から【樋野先生 長女のスーは 『ピグミーマーモセット(中野綾…

第331回「心に咲く花会」 『活動の継続』 〜 医療環境の改善 〜

2024年2月21日、2009年からスタートした『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センター於いて)に赴いた(添付)。 2024年3月20日『がん哲学外来亀有メディカルカフェ開設記念講演会』(添付)の打ち合わせで大いに話が盛り上がった。 その後、スタッフの皆様と…

第330回「心に咲く花会」 『生産的構想力』 〜 人格をつなぐのは言葉 〜

2024年2月17日、2004年に南原繁(1889-1974)没30周年で『南原繁研究会』を 一緒に立ち上げた山口周三氏から【小西芳之助著『主の御名を呼ぶ』】が送られて来た。 早速、拝読した。【道元の言葉『多くのことについて博学になるのは難しい。 それを捨てよ。 唯…

第329回「心に咲く花会」 『リーダーの清々しい胆力』 〜 『知恵と洞察、勇気ある行動』 〜

2024年2月14日 南原繁研究会企画委員会に、筆者は、南原繁研究会代表として、Zoom出席した。 今年、企画されているシンポジウム、シンポジスト、パネリスト人選について、議論された(昨年のチラシ;添付)。 大変有意義な充実した委員会であった。 今年は、南…

第328回「心に咲く花会」 『カフェの心得と原点』 〜 『訪れる人を 温かく迎い入れる』 〜

2024年2月10日早朝、筆者は『百万本のバラ』と『下町の太陽』を拝聴した。 それから、順天堂大学に寄って、定例の『お茶の水メデイカル・カフェ in OCC』(添付)に向かった。 今回、初めての参加者もおられた。 『開会の挨拶』で、2月7日の『三浦修道院』で…

第327回「心に咲く花会」 温かく迎える 〜 木を植える 〜

2024年2月7日、『ひばりヶ丘駅―>池袋駅―>横浜駅―>三浦海岸駅』から神奈川県の『聖母訪問会 三浦修道院』に赴く。2019年の『神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙タウンニュース』に広報されている。メディカルカフェ がんの不安、対話で解消 三浦修道…

第326回「心に咲く花会」 『人生の実践』 〜 『勇気を出しなさい』 〜

2024年2月4日 85歳の写真家の河合章氏『(樋野動物園入園名:ヌー Gnu)樋野動物園2号には、アフリカで撮られた動物写真を掲載されている。)』から、富士山の写真が多数送られて来た。『樋野先生 今回は、本栖湖の湖畔から撮影した写真です(添付)。 この写…

第325回「心に咲く花会」 『そっと寄り添う』 〜 人生を変える言葉の処方箋 〜

2024年2月3日『第59回がん哲学外来メデイカルカフェin 常盤台』での講演『愛を込めて思いやり 〜 賢明な寛容 〜』に赴く。 『常盤台バプテスト教会』牧師 友納靖史先生には、『写真日めくり 人生を変える言葉の処方箋 英訳付き』(いのちのことば社2021年10月…

第324回「心に咲く花会」 『人生の真髄』 〜 『内から湧き出るjoy』 〜

最近、筆者は、医療系の新刊の『巻頭言』、『帯』を依頼されることがある。【『役割意識 & 使命感の自覚』と『練られた品性と綽々たる余裕』は『人生の真髄』】である。 人間の尊厳に徹した医療の在り方を考え、『潜在的な需要の発掘』と『問題の設定』を…

第323回「心に咲く花会」 『医療の原点』 〜 『苦痛に対する思いやり』 〜

2024年1月26日病理組織診断業務に向かった。 【病理学は 顕微鏡を覗きながら、大局観を持つことが求められる分野でもある。『森を見て木の皮まで見ること』であり、『丁寧な大局観を獲得する厳粛な訓練の場』】でもある。 西武池袋線の電車から『雪の美しい…

第322回「心に咲く花会」 明日を見つめて 〜 “心の診療室” 〜

2024年1月22日 『Yahooショッピングのあなたにおすすめの商品』に筆者の新刊『死を意識して生きる希望』(2023年11月20日 いのちのことば社 発行)と『新渡戸稲造 〜 壁を破る言葉 〜 逆境に 立ち向かう者へ 40のメッセージ』(2023年10月5日 三笠書房 発行)…

第321回「心に咲く花会」 『継続は力なり』 〜 出会いの連続 〜

2024年1月17日【がん病理学者が読む聖書『ヨブ記』 〜 なぜ、こんな目に あわなければ ならないのか 〜】(2023年10月15日 いのちのことば社 発行)が送られて来た(添付)。 さりげなく読んで頂ければ幸いである。 まえがき 序章 ヨブの苦しみは、わたしたち…

第320回「心に咲く花会」 『何を学ぶか』&『誰に出会うか』 〜 『自己の行動の勇気』 〜

2024年1月12日 病理組織診断業務に赴いた。 病理医にとっての原点回帰の貴重な時間である。 『ひばりヶ丘駅―>池袋駅―>東久留米駅の旅』であり、帰りに落合川を散策した。 『一生懸命に、川の流れに逆らいて泳ぐ生きる魚』を観察するのは、大いなる学びのひ…

第319回「心に咲く花会」 居場所 作り 〜 『支えられ、仕え、つながる』〜

2024年1月8日(成人の日)、2015年に開所された『東中野キングス・ガーデン』に赴いた(添付)。 昨年(2023年12月2日)の第6回『日本地域医療連携システム学会』(大会長:奥山寧氏)の記念誌の製作について(編集担当:太田和歌子氏)、今年の市民公開シンポジ…

第318回「心に咲く花会」 高い目標を目指して努力し続ける姿勢 〜 優雅な感情を養う 〜

2024年1月4日 順天堂大学での賀詞交歓会に出席した。 第6代(第9代堂主)理事長の小川秀興先生の講演には、大いに感動した。 【順天堂大学は、8学部4研究科6附属病院からなる健康総合大学・大学院大学として、『教育』『研究』『診療・実践』という3つの柱…

第317回「心に咲く花会」 『人生の道を勇ましく前進させる』 〜 『役割意識 & 使命感 & 配慮』 〜

2023年12月26日 筆者は、代表を務めるリンチ症候群研究会(事務局:順天堂大学医学部人体病理病態学 佐伯春美先生)と日本消化器病学会関連研究会として立ち上がっている『がんゲノム時代におけるリンチ症候群研究会』(事務局:石川秀樹先生)の運営委員会の皆…

第316回「心に咲く花会」 異なる性質の協働 〜 縦の糸 & 横の糸 〜

今年(2023年)も、残り1週間である。 2023年12月24日 東久留米ジョナサンで、ブログ『楕円形の心』を編集担当してくださっており、今年、新刊『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心〜』(2023年8月31日発行to be 出版)を製本して頂いた樫本稔氏 と 新刊…

第315回「心に咲く花会」 『愛を込めて』〜 楕円形を採る 〜

2023年12月19日 倫理委員を務める筆者は、順天堂大学での『第8回医学部医学系研究等倫理委員会』に出席した。 今回は、研究申請内容の『不適合の種類分け』の学びの時となった。 レベル1 注意喚起 レベル2 注意喚起、e-learning レベル3 指導命令(警告)、e…

第314回「心に咲く花会」 『学者の社会貢献』〜 噛めば噛むほど味が出る 〜

2023年12月15日 病理組織診断業務を行った。『病理学』は、『形態』、『起源』、『進展』などを追求する学問分野で、『病気』に対する概念が 『世界観、人生観、ひいては日常の決断や行動をも時には決定する』からである。『病気』の『起源』と『進展』を学…