「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第358回「心に咲く花会」 『陣営の外』 〜 八方塞がりでも 天は開いている 〜

2024年6月27日 『柏がん哲学外来15周年記念講演会』(柏地域医療連携センターに於いて)に赴く(添付)。 個人面談の予約も入っているとのことである。 【『がん哲学外来』とは『生きることの根源的な意味を考えようとする患者と がんの発生と成長に哲学的な意…

第357回「心に咲く花会」 『真理と自由の発展』 〜 人生の起点 & 機軸 〜

2024年6月22日、『南原繁研究会』にZoomに参加した。 筆者は、2004年にスタートした『南原繁研究会』の『3代目代表』を仰せつかってる。 今回の読書会の箇所は、【南原繁著作集第二巻(発行;岩波書店)『フィヒテの政治哲学』であった。『歴史における真理…

第356回「心に咲く花会」 『実例と実行の気概』 〜 【『伝統』と『進歩』の止揚】 〜

2024年6月20日は『新渡戸稲造記念センター in 新渡戸記念中野総合病院 ―>東京女子大学の流れ』であった。 新渡戸記念中野総合病院は、新渡戸稲造(初代組合長:1862-1933)・賀川豊彦(1888-1960)氏により 1932年『東京医療利用組合』として創立された。 まさ…

第355回「心に咲く花会」 『新しい自分の発見』 〜 他人の理解が深まる教育の原点 〜

2024年6月12日は、順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科2年生の授業『病理学概論』(13:10〜14:40)、『がん医療科学』の授業(14:50〜16:20) 、【順天堂大学大学院修士課程(医科学コース)『がんと遺伝子』】の授業(19:45〜21:15)に赴いた。 学生の誠実な真摯…

第354回「心に咲く花会」 『教会とお寺の懸け橋』 〜 『がん哲学外来カフェ』 〜

2024年6月9日【がん哲学外来『あんしんカフェてんねい』】3周年記念講演会い&ライブに赴く(添付)。 代表は沖悦子氏(東京都青梅市にある曹洞宗の『天寧寺(てんねいじ)』の住職の奥様)である。 筆者は、若き日、故郷の島根県出雲市鵜峠で、鎌倉時代に書かれた…

第353回「心に咲く花会」 相並んで、進む 〜 実践する場 〜

2024年6月4日 第114回『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし(淀橋教会)』に赴いた。 事前に9つの質問を頂いた。 当日、会場では 下記の別の10個の質問を頂いた。『相並んで、進むべき方向を、実践する場所』を痛感した。 がんの治療法にある、ホルモン…

第352回「心に咲く花会」 草創期(ホップ)・発展期(ステップ)・飛躍期(ジャンプ) 〜 進むべき方向 〜

2024年5月30日『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センター)に赴いた。 3組の個人面談の時が与えられた。 スタッフの皆様との昼食会では、6月27日の『柏がん哲学外来15周年記念講演会』(添付)のことで、大いに話が盛り上がった。 その後、第30回日本遺伝性腫…

第351回「心に咲く花会」 『何をするか』(to do)vs『どうあるか』(to be) 〜いるだけで価値ある存在〜

2024年5月26日【『松戸常盤平がんカフェ』(代表:児島よし子氏)5周年記念講演会』に赴く(添付)。 多数の質問が事前に寄せられた(下記)。大いに感動した。 1.がん哲学ということばについて①「科学としてのがん学」②「哲学」ということばですが、がんに哲学…

第350回「心に咲く花会」 笑顔を取り戻す 〜 『心温まるおもてなし』 〜

2024年5月20日『吉田富三記念 福島がん哲学外来』(福島県立医科大学附属病院がん相談支援センターに於いて)に赴いた(添付)。 個人面談の機会が与えれた。 スタッフの『心温まるおもてなし』には、面談者も心癒されたことであろう! 想えば、2009年に『吉田…

第349回「心に咲く花会」 人格の成長の『懸け橋』 〜 『深い専門性』と『高い常識性』 〜

2024年5月16日 新渡戸稲造記念センター(中野区)から東京女子大学(杉並区)の理事会に赴いた。 想えば、筆者は2013年 『新渡戸稲造(1862-1933)没80周年記念』として、新渡戸稲造が国際連盟事務次長を務めたジュネーブでの国際会議の後、バンクーバーを訪れる…

第348回「心に咲く花会」 『偉大なるお節介症候群』 〜 『胆力の心得と実践』 〜

2024年5月10日 小学校の校長を務めるwifeと『CAJ(Christian Academy in Japan)』でのコンサート(Parade of Bands)に出席した。 体育館での小学生、中学生、高校生の楽器演奏であった(添付)。 生徒の真摯な姿には、大いに心が慰められた。 会場なは多数の…

第347回「心に咲く花会」 『興す』 〜 『勇気と忍耐とを足とする』 〜

2024年5月5日(こどもの日)は、2013年5月5日に92歳で逝去した父(廉平)の命日でもある。 今回、5月2日帰郷したとき、父の墓に赴いた。 筆者は、1954(昭和29)年3月7日、出雲大社から北へおよそ8キロにある島根県大社町(現出雲市)の鵜峠で生まれた。『出雲風…

第346回「心に咲く花会」 『心が通じ合う人と出会う』 〜 『人間の一番の楽しみ』〜

2024年4月27日午前中 早稲田大学エクステンションセンター中野校での講座に赴いた。 テキストは『新渡戸稲造(1862-1933)壁を破る言葉: 逆境に立ち向かう者へ40のメッセージ』(三笠書房 出版)を使用した。 今回は【第1章『逆境にどう立ち向かうか』〜 5節『…

第345回「心に咲く花会」 『21世紀の懸け橋』 〜 『First Contact Team』〜

2024年4月23日 順天堂大学保健医療学部 理学療法学科での授業『病理学概論』、4月24日は、順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科での授業『病理学概論』&『がん医療科学』を行った。『病理学概論』では、教科書『カラーで学べる病理学』を、『がん医療科学…

第344回「心に咲く花会」 『人生のヒント』 〜 『壁を破る言葉』〜

この度、早稲田大学エクステンションセンター中野校から講座(全6回 土曜10:40~12:10)を依頼された。 テキストは、『新渡戸稲造 壁を破る言葉』(2023年三笠書房)(添付)とのことである。 筆者は、『はじめに』に『新渡戸稲造が残してくれた人生のヒント』を…

第343回「心に咲く花会」 『人生は限りなき播蒔き』 〜 『歴史的な船出』〜

2024年4月13日『がん哲学外来市民学会』の『第1回つながるカフェ Zoom』に参加した(添付)。43名のZoom参加で、事務局の嶋田弥生氏のユーモア溢れる名司会で進行された。 大変有意義な充実した時であった。 想えば、『第1回がん哲学外来コーディネーター養…

第342回「心に咲く花会」 『からし種』 〜 『医療の扉を開く』〜

2024年4月10日 順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科2年生の授業『病理学概論』vs『がん医療学科』と大学院生の授業『がんの定義、自然史と介入』に赴いた。『病理学』とは、『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る=風貌を見て、心まで読…

第341回「心に咲く花会」 『興す』 〜 『丁寧な社会の構築』 〜

2024年4月5日 病理組織診断業務に赴いた。『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る』実践である。【『病理医』は『形態』&『起源』&『進展』などを追求する医学者】である。『丁寧な観察力の修練』の日々である。 4月6日は『市ヶ谷だいじょう…

第340回「心に咲く花会」 『前進的である』 〜 『種を蒔く』 〜

2024年4月1日 恵泉女学園(世田谷区の経堂)―>新渡戸稲造記念センター(中野区)に赴いた。 筆者は新渡戸稲造(1862-1933)から学んだ河井道(1877-1953)が創立(1929年)した恵泉女学園の9代目理事長を拝命することになった。 河井道は自著『わたしのランターン…

第339回「心に咲く花会」 『冗談を本気でする具眼の士』 〜 『視野狭窄にならない胆力の修練の場』 〜

2024年3月27日午前『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた(添付)。 3組の個人面談の機会が与えらた。 大変貴重な時となった。『柏がん哲学外来』は、2009年にスタートして、今年(2024年)は、15周年で、6月27日『15周年イベント』が企…

第338回「心に咲く花会」 『病む人、同僚と職場、地域住民と地域』への愛 〜 春風のような懸け橋 〜

2024年3月22日 新渡戸稲造記念センター ー>病理組織診断業務 ―>順天堂大学―>武蔵野赤十字病院(病院長泉並木先生)での臨床研究倫理審査委員会に赴いた。 大変勉強になり有意義な倫理委員会であった。 筆者は、順天堂大学での医学部医学系研究等倫理委員会…

第337回「心に咲く花会」 『愛は寛容であり、親切である』 〜 有益な目的に使う誠実な人 〜

2024年3月18日 筆者は、新渡戸稲造 (1862-1933)から学んだ恵泉女学園創立者 河井道(1877-1953)の恵泉女学園の9代目理事長を務める恵泉女学園での学園学校会議(世田谷区の経堂に於いて)に出席した。『愛がなければ、何の役にも立ちません。 愛は寛容であり、…

第336回「心に咲く花会」 『行なって実を結び、実が残る』 〜 『真の国際人の育成』

2024年3月14日 恵泉女学園高等学校 第76回卒業式(10:00〜12:00)に参列した(世田谷区の経堂に於いて)。 177名の卒業生であった。 『在校生代表の送別のことば』&『卒業生代表の感謝のことば』を聴きながら『涙を流している卒業生』を見て、大いに感動した。 …

第335回「心に咲く花会」 『器量の持ち主』 〜 『忘れ得ぬ宝物』 〜

2024年3月8日は、東京は雪であった。 病体組織診断業務に赴いた。 3月9日はwifeと ひばりヶ丘駅―>池袋駅―>大宮駅―>軽井沢駅―>万座温泉日進館に向かう。 万座温泉日進館で【2024年メデイカル・ヴイレッジ in 嬬恋村『がん哲学外来カフェ in 万座』『樋野…

第334回「心に咲く花会」 『愛情溢れる胆力』 〜 小さな事に 大きな愛を込め 寄り添う 〜

2023年12月6日 高橋謙三(カンガルー)氏が【『樋野先生たびの会』5周年記念『屋形船の夜』】を企画されwife(Penguin ペンギン)と参加した。 浅草の吾妻橋乗船場で乗船し、お台場・スカイツリーコースの2時間半の旅であった。 中野綾子(ピグミーマーモセット…

第333回「心に咲く花会」 『本の上での先生を持とう』 〜 『逆境も順境とされる』 〜

2024年2月28日 ブログ『心に咲く花会』の担当者『春風のようなゴリラ(森尚子)』氏より【只今、南原繁(1889-1974)先生と笠置シズ子(1914-1985) さんの故郷、香川県に居ます。https://president.jp/articles/-/78749 良い所です。 昨日は、小豆島に行って来…

第332回「心に咲く花会」 『無償の愛』〜 全体的な『いたわり』の広がり 〜

2024年2月24日『ピグミーマーモセット(中野綾子氏)』から【『怪獣3姉妹』ではなく、『スルメ3姉妹』です」】と強く指導された。 想えば2月22日『がん哲学外来あびこカフェ』代表:中野綾子氏から【樋野先生 長女のスーは 『ピグミーマーモセット(中野綾…

第331回「心に咲く花会」 『活動の継続』 〜 医療環境の改善 〜

2024年2月21日、2009年からスタートした『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センター於いて)に赴いた(添付)。 2024年3月20日『がん哲学外来亀有メディカルカフェ開設記念講演会』(添付)の打ち合わせで大いに話が盛り上がった。 その後、スタッフの皆様と…

第330回「心に咲く花会」 『生産的構想力』 〜 人格をつなぐのは言葉 〜

2024年2月17日、2004年に南原繁(1889-1974)没30周年で『南原繁研究会』を 一緒に立ち上げた山口周三氏から【小西芳之助著『主の御名を呼ぶ』】が送られて来た。 早速、拝読した。【道元の言葉『多くのことについて博学になるのは難しい。 それを捨てよ。 唯…

第329回「心に咲く花会」 『リーダーの清々しい胆力』 〜 『知恵と洞察、勇気ある行動』 〜

2024年2月14日 南原繁研究会企画委員会に、筆者は、南原繁研究会代表として、Zoom出席した。 今年、企画されているシンポジウム、シンポジスト、パネリスト人選について、議論された(昨年のチラシ;添付)。 大変有意義な充実した委員会であった。 今年は、南…