「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第343回「心に咲く花会」 『人生は限りなき播蒔き』 〜 『歴史的な船出』〜

2024年4月13日『がん哲学外来市民学会』の『第1回つながるカフェ Zoom』に参加した(添付)。43名のZoom参加で、事務局の嶋田弥生氏のユーモア溢れる名司会で進行された。 大変有意義な充実した時であった。

想えば、『第1回がん哲学外来コーディネーター養成講座』(2011年12月17日、18日)が長野県佐久市で開催され、『佐久宣言』(2011年12月18日)が採択されるに至った。

1)『がん哲学外来市民学会』(Cancer Philosophy Clinic Association for the People) の設立

2)『がん哲学外来コーディネーター養成講座』修了証の発行

『がん哲学外来市民学会第1回大会』(2012年9月23日:佐久勤労者福祉センター)は、筆者が大会長を仰せつかり、長野県、佐久市日本医師会、公益財団法人日本対がん協会、新聞社、テレビ局などの多数の『後援』も得られた。

『がん哲学外来市民学会』は、筆者は代表、顧問には柏木哲夫先生(金城学院大学学長/淀川キリスト教病院名誉ホスピス長)・門田守人先生(厚生労働省がん対策推進協議会会長/がん研究会有明病院病院長)・垣添忠生先生(日本対がん協会会長/元国立がんセンター総長)が就任されスタートした。『歴史的な船出』であった。第1回『がん哲学外来市民学会』総会は、『農村医学』の発祥の地・『医療の民主化』を目指す『佐久市』で開催され、まさに、『救済の客体から解放の主体へ』の『市民の為の学会』であった。今年(2024年)第12回『がん哲学外来市民学会』は京都で開催される(添付)、

思えば『がん哲学』提唱(2001年)——>『がん哲学』出版(2004年)>『がん哲学外来』開設(2008年) ——>『がん哲学外来研修センター』開設(2011年)——>『がん哲学外来コーディネーター養成講座』開催(2011年)−−>『がん哲学外来市民学会』設立(2011年)の道のりであった。『人生は限りなきの播蒔きなり、発芽も収穫も天意にあり』(新渡戸稲造:1862−1933)の実感である。