「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第336回「心に咲く花会」 『行なって実を結び、実が残る』 〜 『真の国際人の育成』

2024年3月14日 恵泉女学園高等学校 第76回卒業式(10:00〜12:00)に参列した(世田谷区の経堂に於いて)。 177名の卒業生であった。 『在校生代表の送別のことば』&『卒業生代表の感謝のことば』を聴きながら『涙を流している卒業生』を見て、大いに感動した。 『あなたがたが行なって実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、』(ヨハネ福音書第15章16節)が、今回の学びの時となった。

その後、『第76回卒業生 感謝会』(12:30〜14:30)に出席した。 筆者は、『卒業生、教職員、保護者、在校生、来賓』に、新渡戸稲造 (1862-1933)から学んだ恵泉女学園創立者 河井道(1877-1953)の恵泉女学園の9代目理事長を拝命したので、『理事長挨拶』の機会が与えられた。

【『わたしのランターン』は創立者 河井道の自叙伝です。 恵泉女学園が創立10周年を迎えた1939年、河井道は英文"My Lantern"を著し、のちにそれが『わたしのランターン』として和訳されました。】

【河井道の『わたしのランターン』の終わりに『ここまで、わたしは、私のランターンをかかげてきた。 時がくると、それは別の手へとひき継がれて、さらに先へと運ばれていくであろう。】

【女子教育に 大いなる理解を示した新渡戸稲造東京女子大学初代学長)が、援護した河井道は、まさに、『種を蒔く人になりなさい』の実践である。】

【河井道は、『無邪気に、喜んで、小さなことに、大きな愛を込める』&『役割意識と使命感』の実践者であった。】と『恵泉のスピリット』をさりげなく語った。 まさに、【『尊敬する人物に出会うことで、夢を追い続けることが出来る『真の国際人』の育成が『教育の原点』】であろう。(添付)

それから、経堂駅―>新宿駅―>西荻窪駅に向かい、東京女子大学(杉並区)の評議員会(4:00pm〜) & 理事会(5:30pm〜)に出席した。【建学の精神、教育、経営の理念】の学びの1日となった。