「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第358回「心に咲く花会」 『陣営の外』 〜 八方塞がりでも 天は開いている 〜

2024年6月27日 『柏がん哲学外来15周年記念講演会』(柏地域医療連携センターに於いて)に赴く(添付)。 個人面談の予約も入っているとのことである。

【『がん哲学外来』とは『生きることの根源的な意味を考えようとする患者と がんの発生と成長に哲学的な意味を見出そうとする『陣営の外』に出る病理学者の

出会いの場』です。 病院で『がん』であると診断されても、病院内では診療時間が限られていますので、患者とじっくりと話す機会が持てません。『がん哲学外来』の目的は、医師や家族などが自由な時間をもって 患者とより深く対話していくことです。『柏がん哲学外来』は、2009年当時の国立がんセンター東病院の病院長の江角浩安先生のお計らいで、柏の葉キャンパス駅隣接の国立がんセンター東病院の施設ビルで開始。 2016年柏地域医療連携センターに移動】と紹介されている。

お尋ねする内容

① 樋野先生の故郷

② 3歳で医者になる決意

③ がん哲学を始めるまでの経緯

④ がん哲学とは

⑤ 柏がん哲歴史

⑥ 今までに面談の来られた方で一番多い相談

➇ 言葉の処方箋(樋野先生の解説)

● 病気になっても病人ではない

●『解決』はできなくても『解消』はできる

● 苦しみが品性を磨く

● 他者に必要なのは正論より配慮

● 寄り添うとは支えることではない

● 人生はもしかするとこのためと思える事がある

● 人生いばらの道されど宴会

● 八方塞がりでも 天は開いている

とのことである。 大いに感動した。