「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第350回「心に咲く花会」 笑顔を取り戻す 〜 『心温まるおもてなし』 〜

2024年5月20日『吉田富三記念 福島がん哲学外来』(福島県立医科大学附属病院がん相談支援センターに於いて)に赴いた(添付)。 個人面談の機会が与えれた。 スタッフの『心温まるおもてなし』には、面談者も心癒されたことであろう!

想えば、2009年に『吉田富三記念 福島がん哲学外来』が開設された(新聞記事;添付)。【福島県出身の世界的病理学者吉田富三博士を記念して、博士の孫弟子である樋野興夫先生が『福島がん哲学外来』を開設しました。 がんと共に生きる患者/ご家族の思いや悩みをともに考える“心の診察室”です。】と紹介されている。 大いに感動した。

2019年『吉田富三記念 福島がん哲学外来10周年記念 市民公開講演会』(添付)

が企画された。【医療者の立場から がん患者やその家族の不安に向き合う『がん哲学外来』を開設し、全国で取り組みを続けている樋野興夫教授より当県開設10周年を振り返り、患者・家族が笑顔を取り戻すために『がん』とどのように向き合うか、どの様に正しい情報に繋がるか、さらに、今後重要とされている『がん教育』について、住民や関係機関の方と共に考えます。】と記載されていた。

今年(2024年)、『吉田富三記念 福島がん哲学外来15周年記念 市民公開講演会』が、企画されたら歴史的大事業となろう!

【『人間は、ロビンソン・クルーソーの様に孤島にひとり住んでいたのでは、良い人か 悪い人かは判らない、人間社会の中に住まわせてみて 初めてその性(サガ)が明らかになる。がん細胞もしかり。』 & 『がん細胞は増殖して仲間が増えると、周囲の正常細胞からのコントロールを脱し、悪性細胞としての行動をとるようになる。 君達学生諸君も似たところがある。 一人ひとり話をすると、常識もあり善良な青年にみえるのだが、学生自治会として集団行動をとると、変なことを云ったりしたりする。』】との吉田富三の言葉を、筆者は若き日から学んだもである(添付)。 そして、筆者は、2010年 【第99回日本病理学会総会会長】を仰せつかった。