「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第13回『心に咲く花』 人生の醍醐味 〜「学んだ事を 語り伝える」〜

第13回『心に咲く花』

人生の醍醐味 〜「学んだ事を 語り伝える」〜

樋野先生

昨日は、早稲田大学中野校 オープンカレッジでの 5回連続講座『がんと生きる哲学〜医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える〜』に赴いた(早稲田大学 エクステンションセンター に於いて)。

目標:がんと ともに暮らすことを知り、がん患者と対話し、がん患者に 寄りそう方法を 受講者自らがみつけ、笑顔になることを めざします。

講義概要:『がん哲学』とは、生きることの根源的な意味を 考えようとする患者と、がんの発生と成長に 哲学的な意味を見出そうとする医師との対話から 生まれました。病理学者としての立場から、科学としての癌学には 哲学的な考え方を 取り入れていく領域がある との立場に立ち『がん哲学』を提唱しています。日本人の半分が がんになる時代、好むと好まざるとにかかわらず、多くの人が がんと一緒に生きる方法を 見つけなければなりません。授業では 教科書の読みあわせと 解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に 講義をすすめます。がんとともに生きている患者さん、がん患者の家族や身近に患者がいる人、医療従事者等のがん患者に 寄りそいたいと思うかた すべてが対象です。

テキスト:『がん哲学』(EDITEX)

と、案内・紹介されている。

今回は、受講者と、『「がん哲学」の気概 〜 ミクロの世界で マクロの世界を思う 〜』(ページ12,13)と『「天寿がん」の時代に向けて 〜 名詞の世界から形容詞の世界へ 〜』(ページ14,15)の箇所を輪読し、多数の質疑応答をしながら、楽しい・充実した、90分の時を過ごした。「学んだ事を 語り伝える」ことが、人生の醍醐味となろう。

今日は、今から、川越東武ホテルに於いて、埼玉医科大学総合医療センター 消化管・一般外科 教授 石田秀行先生の企画の 市民公開講座である(添付)。

市民公開講座 がん哲学 川越