第135回「心に咲く花会」
「ちびた鉛筆」 〜 「自由にして 勇気ある行動」 〜
2021年3月8日長島愛生園歴史館チャンネル (https://youtu.be/ws73dDagS90 )を 拝見された牧師から「素晴らしいなと 思ったことは、お話の内容もさることながら 先生のお話しなさるご口調が、同じで、どこでも、変わらずに 周りの方に接しなさるお姿に 教えられました。」との 心温まるメールを頂いた。 また、2021年3月10日「矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ」での『Clubhouse』について、「先日のクラブハウスは 多くの知り合いが 聴いていたみたいです。 チビた鉛筆の話が 良かったと言っておりました。」との 励ましのメールを頂いた。 筆者は、講演では、何時も、「わたしは ちびた鉛筆です」(マザー・テレサ)について 語ることにしている。 「自分に与えられた紙に、ちびた鉛筆で書くのが、人生」&「気にすることなく やり続けなさい」&「何かをやろうとするときに 必ず邪魔をする人がいる」&「人に プレゼントとして自分を与える」と、また、東大農学部長であった林良博 先生からの「一周遅れの先頭の責務」を語る。 「先頭に立ち、しんがり」を務める「器量」&「度量」&「国際性」を備えた「人物」出でよ!
国手とは「国を医する名手の意」、名医また医師の敬称とあり、「医師は直接、間接に、国家の命運を担うと思うべし」とのことである。 医師の地上的使命と同時に「日本の傷を医す者」(矢内原忠雄: 1945年12月23日の講演)が蘇った。 1860年代遣米使節団 (勝海舟らがいた) が、ニューヨークのブロードウエイを行進した。彼らの行進を見物した 詩人ホイットマンは、印象を「考え深げな黙想と 真摯な魂と輝く目」と表現している。この風貌こそ、現代に求められる「学者の風貌」でなかろうか。 筆者は、最近、『言葉の処方箋』で 講演する機会が与えられる。 さりげなく、『言葉の処方箋』が、世に浸透して来ているようである。 まさに、『紙と鉛筆』効果である。 若き日に、癌研時代の恩師から「『紙と鉛筆』で、どこまでScienceが語れるのか 学ぶ為に、留学せよ」と言われたことが筆者の原点である。 『「時代を動かすリーダーの清々しい胆力」としての「人間の知恵と洞察とともに、自由にして 勇気ある行動」』(南原繁著の「新渡戸稲造先生」より)の文章が 思い出される今日この頃である。 「世の中を動かす人物」の資質である。