「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第198回「心に咲く花会」 『温かく迎い入れる』 ~ ライフワーク ~

2022年5月28日の朝、筆者が顧問を務める『21世紀のエステル会』の代表の金田佐久子 牧師から『西川口だより6月号』が送られてきた。その中に、【樋野興夫先生の著書『いい覚悟で生きる』(小学館)にもダブルメジャーの勧めがあります。〝衣食住のための職業や生活のためにだけ時間を使っていては、人生いつかむなしくなります。自分の役割と使命感に燃えるライフワークを もうひとつ持つこと、それがダブルメジャーな生き方です。……私が本業の病理学とともに がん哲学外来をやっている意義もそこにあります。……( 101頁)〞】と、記載されていた。 大いに感動した。

 

2022年5月28日午後は、『お茶の水メデイカル・カフェ in OCC(お茶の水クリスチャン・センター)』に赴いた(添付)。 4組の個人面談も行い、大変、有意義な貴重な時が与えられた。 想えば、『お茶の水メデイカル・カフェ in OCC』は、筆者が、「順天堂大学医学部 病理・腫瘍学教授」時代の 2012年5月26日(土)開設にされた。 第1回は、柏木哲夫 先生の『生きること、寄り添うこと』の記念講演会であった。 2020年12月24日に、初代の代表の榊原寛 先生が、79歳で、ご逝去され、その後、筆者は、2代目の代表を仰せつかった。 講演では、【「勝海舟の屋敷があった赤坂で、講演に呼ばれた。『勝海舟の胆力 〜 がん哲学外来の心得 〜』は時代的要請となろう。 母を亡くして 悩んでいるクララに対して、勝海舟の奥さん(たみ)の言葉;『悲しい時には 私達の所へいらっしゃい、一緒に泣きましょう、そしてあなたが 仕合せな時には 一緒に笑いましょう。 さあ勇気をお出しなさい、—— これから先の長い年月のことは考えず、今日という日以外には 日がないと思って ただ毎日をお過ごしなさい』は、『訪れる人を 温かく迎い入れる =「がん哲学外来」』の原点でもあろうと、また筆者の夢は『勝海舟新島襄内村鑑三新渡戸稲造南原繁矢内原忠雄たちとの「天国カフェ」である」】と、さりげなく語った。 まさに、『人生邂逅の3大法則 ~ 良き先生(重心)、良き友(外心)、良き読書(内心)~』の学びの時であった。 今年の9月、10周年が企画されるようである。 スタッフの皆様の「おもてなし」には、ただただ感服する。


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