第69回「心に咲く花会」
「真剣な学びの場」の提供 〜「潜在的な需要の発掘」と「問題の設定」 〜
土曜日、文京区第9中学校での「がん教育」である。 月曜日は、青柳小学校の2クラスで「がん教育」の授業である。 来年、新刊『がん哲学のレッスン 〜 教室で、<いのち>と向きあう』が出版予定である。 新刊『がん哲学のレッスン 〜 教室で、<いのち>と向きあう』には、彦田かな子氏、ご長男の彦田栄和君、齋藤智恵美氏も、執筆されている。 また、筆者が授業に出向いた東京都東久留米市立第二小学校の「がん教育」の授業の様子も取り上げられている。 乞うご期待である。 ナショナルレベルでの実効性と実質性のある「がん教育」プログラムの政策は、まだ緒に就いたばかりと言えよう。 「がん教育」の目的と対象、内容や手法、そして担い手や 実施時期、評価方法など、まだまだ検討事項が多々ある段階ではないかと思う。まさに、これが、新刊の時代的要請であろう。
1)「がんの知識」を教えるというより、小学生の「がん教育」は「心構え」の位置付けが良いであろう。 2) 生徒をよく知っている担任向けの「がん教育」も大きな意味があると考える。 3) 小学校では保護者、教職員、地域の関係者が共同で取り組むことで 地域性を活かす。
『「医療者が情報提供のみを行い,患者の自己決定を促す」ことが「患者を尊重すること」ではない』ことにも、国民は気が付き始めている。「古き歴史と日新の科学」を踏まえて、次世代の新しい精神性として改めて問い直す時代的到来である。人間の尊厳に徹した医学・医療の在り方を考え、「医学・医療・教育・研究」に「新鮮なインパクト」を与えることが「小学生からのがん教育」の時代的使命であろう。「支える & 寄り添う」、「会話 & 対話」の違いの「真剣な学びの場」の提供は、まさに、現代に生きる「小学生からのがん教育」の基本理念であろう。土曜日の午後、『<がん哲学外来> 第91回お茶の水メデイカル・カフェCHRISTMAS SPECIAL』の後、「第10 回 勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来シンポジウム」での「閉会の挨拶」に赴く(添付)。 まさに、「潜在的な需要の発掘」と「問題の設定」の提示ではなかろうか!