第46回『心に咲く花』
本物の見方 〜 心優しく、俯瞰的な大局観 ~
筆者が理事を務める東京女子大(杉並区)に招かれ、午前中、学生にメッセージ『種を蒔く人になりなさい』(マタイ13章24-32節)をする機会が与えられた。講堂は、多数の聴講者であった。大いに感激した。筆者は、『「種を蒔く人」、「良い麦と毒麦」、「からし種」』の「たとえ話」を さりげなくした。『良い麦も いっしょに 抜き取る かもしれない。だから、収穫まで、両方とも育つままにしておきなさい』とは、我々には、「本当に 毒麦か、良い麦か、今は分からない」ということであろう。さらに、「レッテルを貼られていた人でも、変わる可能性」があるということであろう。まさに、「本物の見方と 他人を切り捨てない 生きた姿」の学びである。 『「からし種」は 直径1~2ミリの小さな種ですが、成長すると 高さが3~4メートルになる』とのことである。「初めは小さくても、やがて 信じられないほどの大きなものになる」ということであろう。「現実を見る 見方を変える」ことは、教育の原点・理念であり、現代の時代的要請であろう。
午後は、関東学院大学(金沢八景のキャンパスに於いて)で講演『がん哲学外来の役割 〜 種を蒔く 〜』をする機会が、与えられた(添付)。教室には、学院長、教職員、看護学部の学生をはじめ、夏休み中のアメリカの大学生、市民も参加され、多数の聴講者であった。大いに感動した。「関東学院大学の学生と教職員のために 金沢八景までお越しいただき 心より感謝いたします。」、『ご講演の中で 興味深い幾つものお話しに 目を開かれる思いを いたしました。特に「偉大なるお節介症候群 項目(10ケ条)の 9)「冗談を実現する胆力」~ sense of humorの勧め~と 10)「ユーモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な大局観ある人物」に共鳴いたしました。なぜなら、自分が この30数年そのように生きたい、と人生の目標にしてきたことだったからです。』、『「がん哲学」のカリキュラム、「がん哲学外来カフェ」の、本学での開設を祈ります。後者については、昨日の受講生の中の 3人の看護学部の学生に パイオニアになるように励ましています。』、「今日は 若い学生さんが多く参加され、何となく楽しい雰囲気の中でのご講演でした。楽しく、しかも めったに聞けない面白いお話し ありがとうございました。」、 「看護学部の学生、そして、近隣の方々に励ましとなるご講演をいただきまして、まことにありがとうございました。」と 早速、多数の励ましのコメントを頂いた。また、アメリカの学生からは、「Thank you so much! I really enjoyed your lecture.」の真摯なメールを頂いた。涙無くして語れない!東京女子大ー>関東学院大学と 充実した、忘れ得ぬ想い出の1日となった。