「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第52回『心に咲く花』「3連ちゃん症候群 発症」 〜 「だけ」&「しかない」病理医の覚悟 〜

第52回『心に咲く花』

「3連ちゃん症候群 発症」  〜 「だけ」&「しかない」病理医の覚悟 〜

土曜日の午後、「がん哲学外来 白鷺メデイカフェカフェ 発足4周年 特別講演会/故人追悼記念」で、特別講演『種を蒔く人になりなさい 〜「今日という日」を生きる 〜』(白鷺教会に於いて)(添付)の機会が与えられた。多数の格調高い質問もあり大変有意義な時であった。終了後、羽田空港に向かった。

『日本病理学会中国・四国支部主催「病理夏の学校 in 松山」』(奥道後温泉に於いて)での講演『悠々とした病理学』に招待された(世話人愛媛大学医学部 解析病理学講座 教授 増本純也 先生)(添付)。多数の医学生の参加で、熱心に聴講している姿に 大いに感動した。「病理学、病理医の役割・重要性」について、「人生の邂逅の3大法則 〜 良き先生、良き友、良き読書 〜」を通して、さりげなく語った。また、夏目漱石の『坊ちゃん』、『三四郎』から「だけ」&「しかない」(『われ21世紀の新渡戸とならん』)が、病理診断を行う病理医の・心得・覚悟であることも語った。「風貌を診て、心まで読む」は、病理医の基本であり、「教育の現場・実践」においても必須でもあろう。将来、病理医になる人物が、今回の聴講の学生の中から一人でも出れば、筆者にとっては本望である。貴重な「奥道後」の良き想い出となった。

早朝に 帰京することになった。今日の午後は、『新渡戸稲造シンポジウム 〜「新渡戸稲造記念センター」開設記念 〜』(中野サンプザに於いて)での、講演「21世紀の新渡戸稲造 〜 がん哲学外来の心得 〜」(添付)である。 『心に咲く花会』の齋藤智恵美 代表に、猛暑の中での「3連ちゃん症候群 発症」と病理診断された。的確な ニューモア溢れる見識には 大いに感銘した。