「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第202回「心に咲く花会」 夢も語る 〜 普遍的な人間関係の要 〜

2022年6月22日 順天堂大学 保健医療学部 診療放射線学科で3時限目(13:10〜14:40)の授業『病理学概論』と4時限目(14:50〜16:20)の授業『がん医療科学』を担当した。 その後、筆者が、新渡戸稲造記念センター長を務める新渡戸記念中野総合病院での第524回『新渡戸グローバルCPC』(18:30〜20:00)に向かった。 順天堂
大学医学部長/神経学講座主任教授の服部信孝 先生も出席され、大変貴重の時となった。 病理学者の筆者とってはCPCは原点回帰である。

 

2022年6月23日 ルーテル学院大学での『総合人間学』(10:20〜12:00)、『現代生命科学I』(14:30〜16:10、16:20〜18:00)に赴いた。 東久留米から、ルーテル学院大学の隣にあるICU国際基督教大学)の常務理事の富岡徹郎 氏が、自家用車でルーテル学院大学に連れて行って下さった。 ただただ感謝である。 富岡徹郎 氏は、今夏、新渡戸稲造生誕160周年記念軽井沢サマーセミナーで『新渡戸稲造 博士の足跡をたどる』も企画されている(添付)。 筆者は、講演『人生邂逅 〜 普遍的な人間関係の要 〜』の機会が与えられた。

 

午前中のZoom『総合人間学』はスライドを用いて『楕円形のここる』(添付)の授業を行った。『真理は円形にあらず、楕円形である。一個の中心の周囲に描かるべきものにあらずして、二個の中心の周囲に描かるべきものである。—― 人は何事によらず 円満と称して円形を要求するが、天然は 人の要求に応ぜずして 楕円形を採るはふしぎである。—― 患難の坩堝(るつぼ)の内に燃え尽くす火に 鍛えられて初めて実得し得るものである。』(内村鑑三著)をさりげなく語った。 午後の対面『現代生命科学I』では、教科書『カラーで学べる病理学』を音読しながら進めた。箇所は『炎症』、『免疫とアレルギー』の章であった。 いつもながら、真摯な学生の姿勢と多数の質問、また、今回は、卒業後の夢も語ってくれ、大いに感動した。


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