「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第180回「心に咲く花会」 迅速な対応 〜 コミュニケーション力 〜

2022年1月20日の第88回「がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし」(淀橋教会に於いて)が筆者の都合で、延期となった。 大変申し訳ない。「今朝 淀橋教会への準備をしている時 市川先生よりご連絡」あったとの連絡を受けた。 主催者の市川牧子 先生の迅速な対応には、ただただ感謝と大いに感服した。 そして、参加予定の方から、多数の質問が寄せられた。

 

1. がん治療で、副作用のなるべく少ない治療を望んでいますが、どのような治療がありますか。
2. がん治療の時に使われる放射線治療、ホルモン療法それぞれの治療費は1回でどれくらいかかるものでしょうか
3. 急激に痩せると、癌が疑われると言いますが、なぜ癌になるとやせるのですか。
4. 癌というのは、人間の体のどの部分もなりえるのでしょうか。 癌にならない所はないのでしょうか。
5. 癌というのは、動物だけにあり、他の生物にはないのでしょうか。
6. ウイルスというのは、どれくらいの寿命があって、ウイルス自体は太古の昔から存在するのでしょうか。 人間や動物とどちらが古いのでしょう。
7. 日本の病院では、ファシリティ―ドッグの普及がなかなか進んでいないように思います。 原因は何でしょうか。 費用や、犬の訓練に時間がかかったりすることでしょうか。 それとも、社会がなかなかそれを受け入れられないのでしょうか。
8. ファシリティ―ドッグのアメリカでの普及率はどのくらいですか。
9. コロナ感染拡大につながり、子どもたちの生活は一変しました。 先日、山手線の中で乳母車に乗っている、一歳くらいの子もマスクをしていました。 お母さんに聞いてみると、「最初は嫌がりましたが、この頃は小さいながらにつけなくてはと思っているようです。我慢ばかりで、可哀そう」と話しておられました。
10. コロナ第6波となり、高齢者施設や病院など、また面会が出来なくなっているようです。 そして、施設職員や医療従事者の数も限られ、減る可能性のある中、そのような閉ざされた中にいる方々のために、出来る事はどのような事があると思われるでしょう。
11. 看護師さんは、昔は看護婦さんと呼ばれて、女性の職業だったと思います。 やはり、看護の仕事は「母」「女性」の中にある要素が求められるのでしょうか。 それは何ですか。
12. 医者を目指す学生が今の時代身に着けておくべきことは何だと思いますか
13. 少し前にお世話になったかかりつけ医は、問診の時「聞かれたことだけ答えて」とよくぴしゃりと言われました。 ある時別の病院にかかった時の医師は、実に親切に色んな説明をしてくれました。 樋野先生が考えるベストな医師像はありますか
14. コロナの時代を迎えて、社会はかつてとは大きく変わってしまったようにも思えますが、メディカル・カフェの働きも、コロナの時代を迎えて何か変わったところがあるでしょうか。
15. コミュニケーションを取るのが余り得意ではありません。 コミュニケーション力という言葉をよく耳にしますが、コミュニケーション力を高めるためには、どうすればよいと先生は思われますか。
16. 樋野先生は月に何冊も本を読まれていますが選ぶ本のジャンルはなんですか
17. 先生が、小学生から受けた質問で印象に残っているものを教えてください。
18. 先生が以前「今の時代、自分の命が一番大事だと教える。しかし死ななければならないなら死にますということが大事だ」とおっしゃいました。 諸外国では、文化・宗教の違いなどあるかもしれませんが、この辺の所をどう子どもたちに教えているのでしょうか。

 

などなど、「がん、病気・健康、人間関係」について全部で34の真摯な質問には感動した。 次回の「がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし」で、対面で誠実に答えたいと思う。 『言葉の処方箋』の学びの日々である。