「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

226回「心に咲く花会」 『役割意識 & 使命感の自覚』 〜 役立つことばを 聞く人に話す存在 〜

2022年11月26日(土)、筆者は、午前中の早稲田大学エクステンションセンター中野校(東京都中野区)での講座【『がんと生きる哲学』〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える 〜」】を終えてから、OCC(お茶の水クリスチャン・センター)での『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』に向かった(添付)。 参加者の真摯なる姿に大変感激した。 筆者は別室で、4組の個人面談の機会も与えられた。 『ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい』(エペソ人への手紙4章29節)の学びの時ともなった。『風貌を診て、心まで診る』の病理学者心得の実践である。

 

今年は、2012年にスタートされた『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』の10周年記念である。『来年の干支のウサギの絵柄の羊羹をお願いすることにし、そこに高級なお茶のティーバックを添えることに決めました。』とのことである。 スタッフの皆様のニューモア(You More)溢れる『速効性と英断』の心温まる働きには、ただただ感謝である。 既に、次回の12月の『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』の個人面談の予約も入っているようである。 驚きである。

 

早速、参加されていた写真家の河合章氏から『シャクトリムシの静止画と、動画をお送りしておきます。』との連絡があり、『尺取り虫の写真』(添付)が送られて来た。 大いに感服した。 想えば、筆者は、今は亡き国立がんセンター名誉総長:杉村隆(1926-2020)先生から、杉村隆先生の恩師:中原和郎(1896-1976:癌研所長、国立がんセンター総長)の【尺取り虫運動:自分のオリジナルポイントを固めてから後ろの吸盤を前に動かし、そこで固定して前部の足を前に進める。かくていつも自分のオリジナリテーを失わないですむ】(添付)の精神を学んだものである。 本当に「人生の不思議な不連続性の連続性」を実感する日々である。『わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。』(マタイの福音書4章19節)。 まさに、【人生の方からは期待されている存在】であると実感する深い学びの時が与えられている。 その時、その人らしいものが発動し、『役割意識 & 使命感の自覚へと導く』のであろう。


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