「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第211回「心に咲く花会」 寄りそう方法 〜 出会いから 〜

2022年8月27日午前中 早稲田大学エクステンションセンター(早稲田校に於いて)で、【ジャンル:人間の探求】での、講座『がんと生きる哲学 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える』に赴いた。【目標:がんとともに暮らすことを知り、がん患者と対話し、がん患者に 寄りそう方法を 受講者自らがみつけ、笑顔になることをめざします。 講義概要:「がん哲学」とは、生きることの根源的な意味を考えようとする患者と、がんの発生と成長に 哲学的な意味を見出そうとする医師との対話から生まれました。 病理学者として、科学としての癌学には 哲学的な考え方を取り入れていく領域があるとの立場に立ち『がん哲学』を提唱しています。 日本人の半分が がんになる時代、好むと好まざるとにかかわらず、多くの人ががんと 一緒に生きる方法を見つけなければなりません。 授業では教科書の読みあわせと解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義をすすめます。 がんとともに生きている患者さん、がん患者の家族や身近に患者がいる人、医療従事者等のがん患者に寄りそいたいと思うかたすべてが対象です。 テキスト:『がん細胞から学んだ生き方「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』(へるす出版)】 と謳われている。 群馬県からの受講者もおられ、新島襄1843 - 1890)
内村鑑三(1861 - 1930)についても、さりげなく語った。 質疑応答も多数あり、大変充実したな貴重な時となった。

 

午後は、『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』に向かった(添付)。 個人面談もあり、充実した時であった。 出版社の編集の方も参加され取材も受けた。 特集号が予定されている。 来月の『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』は10周年記念が企画されている。 その後、筆者が代表を務める南原繁研究会『第11回夏期研究発表会』(下記)の出席の為、退席した。 本来は、学士会館での開催であったが、Zoom開催となった。 今回は、何故かZoomの調子が悪く 筆者は急遽入所出来なくなった。

第1部司会: 栩木 憲一郎
開会挨拶: 秋間 修
近藤 信和: 南原繁たちのキリスト教信仰と学問について
加藤 節: 回想の南原繁――私的な出会いから
森 和博: 隅谷三喜男における社会科学と信仰――南原繁を参照しつつ
鈴木 英雄: 河合栄治郎ゼミ生の軌跡
第2部 司会: 栩木 憲一郎
山口周三: 南原東大総長時代の入学式、卒業式演述について _
川口雄一: 大正デモクラシー期のカント研究とその政治思想――南原繁の政治哲学の思想史的背景をめぐって(仮題) _
村井洋: 南原繁マックス・ウェーバー(仮題)
総括ディスカッション
閉会挨拶: 樋野 興夫


f:id:kokoronisakuhanalife:20220827202430j:image