「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第90回「心に咲く花会」全体的な「いたわり」の理解 〜 「個人感情で 排斥をする 自称リーダー ヘの警鐘」 〜

第90回「心に咲く花会」

全体的な「いたわり」の理解 〜 「個人感情で 排斥をする 自称リーダー ヘの警鐘」 〜

「天空デーサービス万座」ニュースレターが、創刊される運びとなった(添付)。 大いに感動した。市村雅昭 議長、齋藤智恵美 施設長・編集長、森尚子 雑用長の、熱意、真摯なる行動には、ただただ感服である。「冗談を 実現する胆力」であろう。

コロナショックの蔓延化の日々である。『コロナショックのときに、「コロナ君」という名前の男の子がいじめられたり、コロナビールが売れなくなったり、あるいは、感染者を出した企業を 非難したり、医療関係者の家族が 保育園などで 受け入れられなかったりといったことが起きました。 コロナショックから、私たちは 何を学ぶべきだと 先生は思われますか?』との質問を受けた。 答えは、「個人感情で 排斥をする 自称リーダー ヘの警鐘」である。一方で、『ゴールデンウィークになりました。今年は「がまんウィーク」と言われているそうです「がんばろうウィーク」になるよう、前向きに考えたいものです。』との、励ましのメールも 頂いた。 

筆者は、「日本国のあるべき姿」として「日本肝臓論」を展開している。 日本国=肝臓という「再生」論に、行き詰まりの日本を打開する具体的なイメージが獲得されよう。 人間の身体と臓器、組織、細胞の役割分担とお互いの非連続性の中の連続性、そして、傷害時における全体的な「いたわり」の理解は、世界、国家、民族、人間の在り方への 深い洞察へと誘うのであろう。(1)賢明な寛容さ (the wise patience)(2)行動より大切な静思 (contemplation beyond action)(3)実例と実行 (example and own action)の実践である。  すべての始まりは「人材」である。 行動への意識の根源と原動力をもち、「はしるべき行程」と「見据える勇気」。「偉大なる お節介症候群」(1)暇げな風貌(2)偉大なるお節介(3)速効性と英断 の時代的出番であろう! ドキュメンタリー映画『がんと生きる 言葉の処方箋』(添付)が、YouTubeに UPされたとのことである( https://youtu.be/6KJityDfUWE)。 タイムリーな、企画となろう。