「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第151回「心に咲く花会」 「時代は何を求めているか !?」 〜 「新しい道」 〜

昨日(2021年7月3日)東久留米の成美教育文化会館での講演会『コロナ禍を生きる 〜 心身の不安、悩みに向き合いながら 〜』に赴いた(添付)。 筆者は、『コロナ時代のがん哲学』として『コロナ時代を生きる5か条』(添付)を語った。『がん哲学 = 生物学の法則 + 人間学の法則』の説明もした(添付)。 参加の皆様は、熱心に真摯に聴講されていた。 大いに感動した。 早速、「樋野先生、今日は 素晴らしいご講演をありがとうございました。―― 内容も盛りだくさんであっという間の2時間でした。 寄り添うことの大切さ、話し手、聞き手の心持ちなど大変勉強になりました。 これからも 言葉の処方箋を思い出し 人生の山を乗り越えて 行きたいと思っております。」との心温まるメッセージが、wifeのメールを通して届いた。 今回、福島県いわき市の 森章 牧師の講演は、大変勉強になった。「時代は何を求めているか !?」が、今回のテーマとなった。 主催された Sobi Abraham氏の ルチラ/ RUCHIRA (東久留米/ インド料理)店では、コロナ禍の以前は、月1回日曜日の午後 内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』と新渡戸稲造(1862-1933)著『武士道』の読書会開催の場を提供していただいていた。 本当に感謝である。 再開が楽しみである。



この度(2021年7月1日)「津田梅子の推薦を受けて奨学金を得、 新渡戸稲造 夫妻と共に渡米し、ブリンマー大学に学んだ 河井道(1877-1953)が 創設した恵泉女学園」の9代目理事長を拝命することになった(https://keisenjogakuen.jp/message/rijicho/)。 順天堂大学 医学部 病理・腫瘍学の教授(2003〜2019) を勤め、「新渡戸稲造記念センター 長」の筆者にとっては、「恵泉女学園」理事長とは、「新しい道」である。『野の花が、黄色に、紫色に、紅色に、白色に、おのずからその色に咲き出でて、自然の野辺を飾るように、教え子が、その良心と個性と境遇とに応じて、それぞれの独自の道をいき、人世の花野を彩らん』(新渡戸稲造)が 鮮明に蘇ってきた。 戦後、教育基本法の制定にあたった「内村鑑三新渡戸稲造」を師と仰ぐ東京大学総長の南原 繁(1889-1974)、恵泉女学園創立者の河井道は、共に「新渡戸稲造」の流れである。 現在、筆者は、南原繁 研究会 の代表も務めている。 [『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年 発行 イーグレープ、発売 いのちのことば社)(添付)の [「序文の中で、樋野興夫先生は 所詮われわれには、死ぬときは『畳1枚ほどの墓場』しか残らない。 『勇ましく高尚なる生涯』の生き様を見せるしかない。 精神的デフレが進む現代、『愉快に過激にかつ品性』を合言葉に … 総合ビジョンを問い直す機会になれば幸いである。と 述べておられる。」]との紹介文も届いた。 人生は不思議な人知を超えた流れであることを痛感する日々である。


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