2021年7月10日『第25回 岡倉天心 記念 がん哲学外来・巣鴨カフェ「桜」』(代表:山本ひろみ 氏)の2周年記念特別講演『言葉の院外処方箋〜ほっとけ気にするな〜』に赴いた(添付)。 筆者は別室で、個人面談の機会も与えられた。 大変有意義な貴重な時であった。
山本ひろみ 氏(カエル🐸)を始め、スッタフの真摯な姿には、大いに感銘した。『ほっとけ 気にするな』の曲も流されていた! 講演後、『目白がん哲学外来カフェ』代表:森尚子 氏(ゴリラ🦍)、『がん哲学外来 ながれやまカフェ』代表:春日井いつ子 氏(逹磨インコ🦜)と、岡倉天心(1863 - 1913)の墓地(染井霊園)を見学した(添付)。「逹磨インコ🦜」様のサプライズ誕生会(添付)も企画され、最高であった(添付)。『松戸常盤平がん哲学外来カフェ』代表者:児島よし子 氏、『桜 がん哲学外来・カフェ』代表:須磨綾子 氏も参加されていた。
内村鑑三(1861-1930)の『代表的日本人』(1894年)、新渡戸稲造(1862-1933)の『武士道』(1900年)、岡倉天心(1863-1913)の『茶の本』(1906年)はともに英語で書かれ、日本の文化・思想を西欧社会に紹介したものである。 英語で、日本(人)を深く、広く、丁寧に海外に紹介出来た人物は、この3人ではなかろうか! この3人は、「英語力と教養」を備えた明治以降の日本が誇れる人物である。 明治時代の3人の「格調高い英語力」と「深い教養」と「高い見識」には驚くばかりである。 100年後の現代に生きる我々は、「真の国際人の定義」を再考すべき時であろう。 『真の国際人』とは、「賢明な寛容」を持ち、「能力を人の為に使う」人物であり、明治維新以降、「内村鑑三・新渡戸稲造・岡倉天心」は、『真の国際人』のモデルであろう! まさに、『真に勇敢なる人は常に沈着である。−−− 吾人はこれを「余裕」と呼ぶ。 それは屈託せず、混雑せず、さらに多くをいれる余地ある心である』(新渡戸稲造『武士道』より)。
筆者は、若き日から、内村鑑三の『代表的日本人』、新渡戸稲造の『武士道』、岡倉天心の『茶の本』を 繰り返し熟読したものである。 筆者は丁度20年前(2001年)に、岡倉天心(覚三)著『茶の本』(村岡博 訳 1929年岩波文庫)を拝読した。
「個人を考えるために 全体を考えることを 忘れてはならない」
「おのれを虚にして 他を自由に入らすことのできる人は、すべての立場を 自由に行動することが できるように なるであろう」
の文章には赤線が引いてあった。 「おのれの地歩を 失わず他人に譲ることが 浮世芝居の成功の秘訣である。」(岡倉天心)が、鮮明に思い出された。 来年3月に、シンポジウム『岡倉天心の現代的意義』が、企画されるようである。 楽しみである!