「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第166回「心に咲く花会」 Medical Village 〜 人類の進む方向 〜

2021年10月14日、順天堂大学新渡戸稲造記念センターから、ルーテル学院大学(東京都三鷹市)での講義『現代生命科学II』に向かった。 教科書『カラーで学べる病理学』の『病理学の領域』(3限:14:30〜16:10)、『細胞・組織とその障害』(4限:16:20〜18:00)の箇所を音読しながら進めた。 学生の真摯な質問には、大いに感激した。 将来、大学院にも進み、臨床心理士を目指したい生徒にとって、人間の「細胞、組織、臓器、疾病」を具象的に学ぶことは、大切であろう! 筆者の人生は、[『人体病理学:診断病理学 & 病理解剖学』と『実験病理学』]の実践の日々であった。 今もさりげなく継続している。


2021年10月16日は、筆者が理事長を務める日本Medical Village学会の第4回の大会(大会長:柴田浩行 秋田大学教授)である(添付)。 第1回 宇都宮(栃木県)、第2回 小諸(長野県)、第3回 八女市(福岡県)であった。 日本 Medical Village会の『目的・理念』は、病を抱えた患者さんや そのご家族が、最期まで 安心して暮らすことの出来る場所作りである。 その為には、多職種の連携が必要と考える。 具体的には『医療介護を支えるチーム』&『生活を支えるチーム』&『人生の旅立ちを支えるチーム』の3つを想定している。 『医療介護を支えるチーム』は、医療、介護、看護の専門職を中心としたチーム、『生活を支えるチーム』は、仕事や趣味、家族や友人との交流、心のケアや認知症に備えた後見など、日々の暮らしを支えるチーム、『人生の旅立ちを支えるチーム』では、お亡くなりになった方のお見送りをサポートし、人生の締めくくりを支える。 これらの実現のためには、様々なネットワークを構築していくことが必要である。 これが人類の進む方向であろう!


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