2022年4月1日恵泉女学園中・高等学校(世田谷キャンパス)に寄ってから、恵泉女学園大学(多摩キャンパス)での入学式に赴いた。「ひばりヶ丘駅 〜 池袋駅 〜 新宿駅 〜 経堂駅 〜 小田急多摩センター駅」のルートであった。 入学生の真摯な姿には、大いに感動した。 終わりには、保護者への挨拶の機会が与えられた。 昨年(2021年)の7月13日に、新渡戸稲造(1862-1933)から学んだ河井道(1877-1953)が、初代学園長である恵泉女学園の9代目理事長を拝命することになったので、入学式は、今回が初めての出席であった。
河井道の自著『わたしのランターン』の終わりの『ここまで、わたしは、私のランターンをかかげてきた。 時がくると、それは別の手へとひき継がれて、さらに先へと運ばれていくであろう。 私たちの魂の「太陽」が、この世界の面から、うれいと闇の跡をひとひらも残さず追いはらうまで、このランターンが、芯を切りととのえられ、燃え続けていくように、わたしはそれのみを願っている』の文章が鮮明に想い出される日々である。 女子教育に 大いなる理解を示した新渡戸稲造(東京女子大学 初代学長)が、河井道(恵泉女学園 創立者)、津田梅子(1864―1929; 女子英學塾 創立者)、安井てつ(1870-1945;東京女子大学 第2代学長)を 援護した三人に共通するのは「洗練された自尊心」の人格像であると謳われている。 まさに、『種を蒔く人になりなさい』の実践であろう!
入学式の後、澤登早苗 教授(恵泉女学園大学人間社会学部社会園芸学科; 農学博士)から、緑の環境プラン大賞『コミュニティ大賞:オーガニック・エデイブル・コミュニティガーデン多摩』の冊子と論文『日本における農業の変化と食農・環境教育の必要性』を頂いた。 先日(2022年3月29日)の三重県の全寮制の『愛農学園農業高等学校』での職員研修の講演会に赴いた時に恵泉女学園の卒業生が、今年、教職員として就職された繋がりが、今回良く理解出来た。 教育の大切さを実感した。 帰りは、「京王多摩センター駅 〜 京王稲田堤駅 〜 稲田堤駅 〜 府中本町駅 〜 新秋津駅の旅」であった。 電車から見る外の風景の観察は、まさに「森を見て、木の皮まで見る」俯瞰的な学びの時でもある。