「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第234回「心に咲く花会」 『植わった木』 〜 『時が来ると実がなる』 〜

2023年元旦(1月1日)午前中はwifeとKBFに赴いた。 複数の病気を体験され、今も闘病中であるアメリカの友人の『証し』を拝聴し、その姿勢には、大いに感動した。【「見よ。 わたしは新しい事をする。 今、もうそれが起ころうとしている。 あなたがたは、それを知らないのか。 確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。」(イザヤ書43章19節)&「その人は、水路のそばに植わった木のようだ。 時が来ると実がなり、その葉は枯れない。 その人は、何をしても栄える。」(詩篇1章3節)&「その人は、水のほとりに植わった木のように、流れのほとりに根を伸ばし、暑さが来ても暑さを知らず、葉は茂って、日照りの年にも心配なく、いつまでも実をみのらせる。」(エレミヤ書17章8節)】の復習の元旦となった。

 

その後、wifeと東久留米駅から池袋駅に向かった。 西武池袋線の電車の中から、雪の壮大な富士山を眺めた。 大いに心が癒された。 池袋駅から山手線で、品川駅に到着した。 品川の御殿山の近くにある東京マリオットホテルのレストランで、親族夫妻達と昼食した。 筆者は、コロナウィルス禍の今、【「ペスト流行の時代に、マルテイン・ルター(1483-1546)は、王の避難命令を無視して、近くに居る困ってる人に手を差し伸べた。&「過度の自粛でも軽度自粛でもなく、常識的に狭き門、真ん中を通る人物!の時代的要請」】とさりげなく語った。 さらに、人間関係の非難の心得として、勝海舟(1823-1899) の若き日から暗記した言葉【「やるだけのことはやって、後のことは心の中で、そっと心配しておれば良いではないか。 どうせなるようにしかならないよ」&「−− ナニ 蚤や虱だと思えばいいのさ。 肩につかまって、チクリチクリと刺しても、ただ痒いだけだ、生命に関りはしない」】を紹介した。

 

それから、皆と高輪台地の最南端に位置する高台である御殿山を散策した。 人生の良き想い出となった。 そして、大崎駅まで歩いた。 まさに『胆力』の学びの大変有意義な貴重な今年(2023年)の元旦であった。 そして、帰宅してから多くの年賀状を拝読した。 今日(2023年1月2日)は、19歳の京都時代に大変お世話になった今は亡きご両親の神奈川県在住の娘様ご夫妻を訪問する。