「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第240回「心に咲く花会」 幼年時代のインプリンテイング 〜 『親しむ機会を得て、恩恵に感謝する』 〜

2023年1月28日早朝、【第294回「楕円形の心」“心の診察室”~「謙遜と大胆」の実践 ~】を拝読された『山梨英和中学校・高等学校 元校長の岩間孝吉先生から【以前に樋野先生の講演でお聞きした、天然痘の笠原良策医師について書かれた『雪の花』の感想を、書いてみましたので、山梨ホスピス協会の勉強会で紹介させて頂きました。】との心温まるメールが送られたきた。 大いに感激した。 最初のpdfの文章に【「日本には、感染症予防に命をかけた医者が3人いることを、樋野興夫先生から講演で聞いたことがある。 チフスの肥沼信次(1908~1946)、梅毒の秦佐人郎(1873~1938)、天然痘の笠原良策(1809~1880)である。 時代小説の名手・吉村昭が笠原良策について書いている『雪の花』があることを知つたので、早速読んでみた。 現在、コロナウイルス感染症に翻弄されている私たちである。】と記述されていた。 まさに、タイムリーな『コロナ時代に生きる言葉の処方箋』ではなかろうか!

岩間孝吉先生からは、時々 後自宅近くから観られた『甲府盆地からの裏 富士山、春と夏の雲を被った麗峰の写真をご覧下さい。』との心温まる写真が送られてくる。 筆者も、自宅の窓からと 西武池袋線の電車の中から『壮大な雪の富士山』を観て、毎日心が大いに癒される。 今日も『壮大な雪の富士山』を眺めた。

 

今は亡き母の、筆者の誕生の年(1954年)の元旦の夢が「富士山」であり、筆者は、幼児の時から『富士山子』と毎日母に励まされたものである。 幼年時代のインプリンテイングは生涯に影響を与えることを実感する日々である。 『幼年期の教育の重要性』を痛感する今日この頃である。【「山の日」は、2014年に制定された祝日法(1948年7月20日法律第178号)2条では、『山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する』ことを趣旨としている。 日本の祝日の数は16となり、2016年から8月11日が『山の日』となった。】と謳われてる。

 

2023年1月28日午前中は『病理組織診断』の業務を終えてから、途中参加ではあるが、『がんサポートナース』の新年会に招待されたので押上駅に向かう。『演奏』、『死生観を語り合うワークショップ』が、企画されているようである。