「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第316回「心に咲く花会」 異なる性質の協働 〜 縦の糸 & 横の糸 〜

今年(2023年)も、残り1週間である。 2023年12月24日 東久留米ジョナサンで、ブログ『楕円形の心』を編集担当してくださっており、今年、新刊『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心〜』(2023年8月31日発行to be 出版)を製本して頂いた樫本稔氏 と 新刊の表紙(添付)を描いて頂いた娘(なつほ)様と、クリスマス会である。 筆者は年末は、アメリカに向かう。 Wifeは, 既に渡米し、アメリカ在住の娘、孫達と過ごしている。

樫本稔氏には、『われ21世紀の新渡戸とならん』の製本もお手伝いして頂いた。 『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行:イーグレープ/発売:いのちのことば社)(添付)は、樫本稔氏の支援で、筆者が広報誌『Scientia』に連載していた文章を まとめたものである。 2003年の出版記念講演会は、筆者の順天堂大学教授就任も兼ねてであった! 不思議な出会いである。 今年は、まさに、【20周年記念】である。

筆者は継続の大切さを しみじみと感ずる日々である。 想えば、筆者は『21世紀の徒然草』(99回)ー>『がん哲学ノート』(? 回)ー>『楕円形の心』(最新370回目)と『ブログの出会い』が与えられ、毎週継続的に全力で書いている。

樫本稔氏は、筆者にとっては、まさに、『何があっても、いつ、どこにあっても なくてはならない人に おなりなさい』の人物である。

『互いに人を 自分よりもすぐれた者と 思いなさい。 自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。』(ピリピ人への手紙 第2章3,4節)が、鮮明に蘇る。 『がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし』で、毎回熱唱される『糸』(作詞:中島みゆき,作曲:中島みゆき)の歌詞『縦の糸はあなた 横の糸は私』は、若き日に学んだ【『内村鑑三(1861-1930)』 = 縦の糸 & 新渡戸稲造(1862-1933) = 横の糸』】を思い出す。

『 異なる性質の協働 = 縦の糸 & 横の糸』を実感する2023年であった。