「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第282回「心に咲く花会」 『教養を深め、時代を読む』〜 『勇ましき高尚なる生涯』 〜

筆者は、ブログ『楕円形の心』を毎週1回書いている。 2023年8月4日の時点で、第336回となった。 8月4日、編集担当して頂いている樫本稔氏と東久留米ジョナサンで面談した。 想えば2003年の『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行:イーグレープ/発売:いのちのことば社)(添付)から、今年で20年を経過した。 『われ21世紀の新渡戸とならん』は、樫本稔氏の支援で、筆者が広報誌『Scientia』に連載していた文章をまとめたものである。

【この本は、樋野興夫先生が 日本学会事務センターの広報誌『Scientia』に連載した文章をまとめたもの。 序文の中で、樋野興夫先生は「所詮われわれには、死ぬときは『畳1枚ほどの墓場』しか残らない。『勇ましき高尚なる生涯』の生き様を見せるしかない。 精神的デフレが進む現代、『愉快に過激にかつ品性』を合言葉に 新渡戸稲造(1862-1933)と吉田富三(1903-1973;がん病理学者)の総合ビジョンを問い直す機会になれば幸いである。 がん哲学の普遍化の第1歩である。」と述べておられる。 樋野先生は、すでに2001年から『がん哲学』を提唱されていたのである。】と謳われている。

この度、ブログ『楕円形の心』の中から100回分を選択し『われ21世紀の新渡戸とならん』発行20周年記念として『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心 〜』

(添付)が今年(2023年8月)製本されることになった。 ただただ感謝である。

8月5日は、早稲田大学早稲田校での講座【「ジャンル人間の探求:がんと生きる哲学 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える。」】に赴く。【テキスト『がん細胞から学んだ生き方「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』(へるす出版) 目標:がんとともに暮らすことを知り、がん患者と対話し、がん患者に寄りそう方法を受講者自らがみつけ、笑顔になることをめざします。 講義概要:授業では教科書の読みあわせと解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義をすすめます。 がんとともに生きている患者さん、がん患者の家族や身近に患者がいる人、医療従事者等のがん患者に寄りそいたいと思うかたすべてが対象です。】と紹介されている。 日々勉強である。