「心に咲く花会」樋野興夫コラム

一般社団法人がん哲学外来 理事長 樋野 興夫(順天堂大学 名誉教授)コラムです

第280回「心に咲く花会」 『変わり種の新しい種を蒔く』 〜 【人生の縦軸と横軸】 〜

2023年7月29日『第49回がん哲学学校in 神戸 メディカル・カフェ 』(神戸薬科大学 地域連携サテライトセンターに於いて)での講演『樋野興夫先生来たる !』赴く(添付)。 『ほっと 一息ついて、心休まる ひとときになりますように 』と紹介されている。

【プログラム】 第1部 13:05~14:00 講演 樋野興夫先生 「『この一歩から』~『変わり種の新しい種を蒔く』~」& 第2部 14:15~15:30 メディカル・カフェ 樋野興夫先生来たる! メディカル・カフェとは、患者さん、ご家族、 医療従事者等、様々な方が集まって、お茶を飲みながらゆったりと会話する場所です。「医療の隙間を埋める」ために、定期的に開催しています。】と謳われている。

新幹線の中では、7月30日の東久留米での読書会の今回の内村鑑三著(1861 - 1930)『代表的日本人』の箇所【二宮尊徳 (1787~1856)の5章「公共事業一般」】を拝読する。

内村鑑三は、【札幌農学校新渡戸稲造 (1862 – 1933)と同級生であり、学んだ水産学を生かすべく国に奉職したのち、アメリカに留学し、帰国後、いくつかの学校で教鞭をとるが、いわゆる『不敬事件』が社会問題化し、一方、自身も病を得、教壇から去ることになる。 しかし不遇をかこつ何年かの間に 数多くの著作、論説を発表し、これらは教育や文学、芸術などを幅広い分野に影響を及ぼした。ちなみに この時期に書かれた『Representative Men of Japan』(『代表的日本人』)は、新渡戸稲造の『武士道』とならぶ、世界のベストセラーになった。こののち、『萬朝報』に招かれ英文欄主筆となるなど ジャーナリストとして活躍し、足尾鉱毒事件にかかわりを持ち、日露戦争に際しては非戦論を貫き、やがて『小国主義』を唱えていくなど、内村鑑三は常に平和な社会を求める言論を展開している。 さらに聖書研究を目的とする月刊雑誌『聖書之研究』を創刊、多くの人々に影響を与えたことはよく知られている通りである。】とある。

内村鑑三新渡戸稲造】は、筆者の【人生の縦軸と横軸】である。